平成24年中の林野火災の出火件数は1,178件で、

前年に比べ915件(43.7%)減少している。焼損
面積は372aで、前年に比べ1,699a(82.0%)
減少している。損害は19,029万円で、前年に
比べ82,677万円(81.3%)減少している。また、
林野火災による死者数は9人で、前年に比べ10人

開始時間別の焼損状況をみると、消防機関が火災を
覚知し、消防隊が出動して放水を行った件数は1万
2,847件(建物火災の50.2%)となっている。ま
た、覚知から放水開始までの時間が10分以内のも
のは7,791件(放水した建物火災の60.6%)となっ
ている。

放水した建物火災の1件当たりの建物焼損床面積

別にみると、間における焼損床面積は間

の焼損床面積を14.3m

2

上回っている。これは、

間に比べて覚知が遅れがちとなるため、消防機関が
現地に着したときはに火災が拡大していること
等の理によるものと考えられる(

第1118表

)。

 建物火災の4

放水開後30分以内に火

平成24年中の消防隊が放水した建物火災につい

て、鎮火所要時間別の件数をみると、放水開始後
30分以内に鎮火した件数は4,580件で、放水した
建物火災の35.7%をめている。また、このうち
11分から20分までに鎮火したものが1,540件で最
も多くなっている(

第112

)。

建物火災の損害額及び損

の段階別出火件数

(平成24年中)

損害額

(万円)

出火件数

(件)

焼損床面積

(m

2

出火件数

(件)

10未満

13,821

50未満

20,189

10以上

50未満

3,067

50以上

100未満

1,851

50以上

100未満

1,304

100以上

200未満

2,030

100以上

500未満

3,870

200以上

300未満

797

500以上1,000未満

1,571

300以上

500未満

434

1,000以上2,000未満

1,111

500以上1,000未満

209

2,000以上3,000未満

4071,000以上2,000未満

58

3,000以上5,000未満

2512,000以上3,000未満

8

5,000以上

1813,000以上

7

合 計

25,583

合 計

25,583

(備考) 「火災報告」により作成

建物火災の主な出火原因と経過

(平成24年中)

主な

出火原因

こんろ

たばこ

放火

ストーブ

放火の疑い

配線器具

電灯電話等の配線

電気機器

灯火

たき火

3,888件

(15.2%)

2,583件

(10.1%)

2,508件

(9.8%)

1,508件

(5.9%)

1,319件

(5.2%)

1,117件

(4.4%)

1,036件

(4.0%)

717件

(2.8%)

485件

(1.9%)

425件

(1.7%)

主な経過

又は発火源

放置する、

忘れる

2,334不適当な場所

への放置

1,052ライター

961可燃物の

接触・落下510ライター

311

321金属の接触部

が過熱

489

119火源が

接触・落下222ライター

237

過熱する

321火源の

転・落下

948その他の

たばことマッチ

116引火・

ふく射

335その他の

たばことマッチ

67半断線

220スパーク

132

劣化

59可燃物の

接触・落下116マッチ

60

引火・

ふく射

271消したはずの

ものが再燃

141マッチ

114使用方法

の誤り

94マッチ

23金属の接触部

が過熱

178

87スパーク

57放置する、

忘れる

48火の

ついた

24

その他

962その他

442その他

1,317その他

569その他

918その他

398その他

328その他

482その他

99その他

104

(備考) 1 「火災報告」により作成

2 ( )内は建物火災件数25,583件に対する割合(%)

3 「その他のたばことマッチ」は、出火原因が、たばこ、マッチ又はライターと判別できるが、そのいずれかに確定できない場合をいう。

4 「可燃物の接触・落下」については、

「可燃物の接触」と「可燃物の落下」を足したものの合計

5 「火源が接触・落下」については、

「火源が接触」と「火源が落下」を足したものの合計

火元建物の構造別損害状況

(各年中)

年 別

構造別

出火件数(件)

平成24年

平成20年

平成21年

平成22年

平成23年

出火件数(件)延焼率(%)延焼件数(件)1件当たり焼

損床面積(m

2

1件当たり損

害額(千円)

12,883

12,095

11,429

11,339

10,651

30.6%

3,263

69.0

4,004

耐火造

7,898

7,605

7,447

7,023

6,901

3.0%

210

8.2

1,264

防火造

3,186

2,822

2,705

2,635

2,502

15.3%

383

28.6

2,615

準耐火木造

447

446

420

388

342

14.9%

51

36.6

3,095

準耐火非木造

3,292

3,035

2,882

2,972

2,769

11.2%

310

46.3

5,166

その他・不明

2,347

2,369

2,254

2,438

2,418

32.1%

777

55.1

3,763

建物全体

30,053

28,372

27,137

26,795

25,583

19.5%

4,994

44.5

3,220

(備考) 1 「火災報告」により作成

2 延焼件数は、火元建物以外の別棟に延焼した火災件数

3 延焼率は、火元建物以外の別棟に延焼した火災件数の割合

第1 火災予防

災のと


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