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キャリアインタビュー

関 正子

平成7年度採用
東京消防庁

消防の新たな道を切り拓く。
その熱意を胸に、
どんなことにも挑戦してほしい。

 私の消防人生は約20年前にはじまりました。大学生の頃は民間企業への就職を考えていましたが、当時は就職氷河期と呼ばれた時代。特に女性の就職は厳しい状況でした。しかし公務員なら採用試験や昇任試験も男女平等で実力次第。福利厚生も充実しているので長く働けると思い、中でも人々の安心安全を守るために幅広く活躍できる消防の仕事に魅力を感じて東京消防庁を受験しました。

 入庁後は指揮隊を経験した後、消防学校の頃から興味のあった査察係へ異動しました。興味を抱いたきっかけは当時のクラス担任だった女性教官です。予防業務の中でも査察業務を長年経験しており、火災から人や建物の被害を未然に防ぐ予防業務の魅力と使命を教わりました。その後、査察業務を軸にさまざまな業務を経験しましたが、その中で、人々の生活と密接に関わる消防の仕事には女性が活躍できる場所があると実感しました。消防の仕事は、地域の安心安全を守るという使命を担っています。地域には男女がともに暮らしていますので、人々の生活と密接に係わる消防の仕事には女性の存在も必要だと感じています。最近は、女性に特化した施設やサービス等も増えているので、そうした時代の変化やニーズに応じた組織力が求められています。その中で、消防の世界に女性が増えることは、より多くの人々の安心安全な生活を守っていくことにつながると思います。火災や救急といった現場活動はもちろん、災害を未然に防ぐ予防業務や組織全体を支える総務等、業務内容が幅広い消防では、きっと皆さんがこれまで身につけた知識や経験を活かせる分野があるはずです。

 これから消防士を目指す女性には「なんでもやってみよう」という気持ちで入ってきてほしい。私は昇任の機会に恵まれましたが、受験前は「私のような経験の浅い人間が昇任試験を受けるなんてとんでもない」と思っていました。すると当時の上司が、「役職にふさわしいかどうかを判断するのは組織だ。せっかく自分を試す機会が与えられたのに、辞退するなんておこがましい」と激励してくれました。そこで、まずはやってみようと思い直してチャレンジしたところ合格をいただき、消防司令長まで昇任できました。目の前の仕事や課題に対して、その時の自分がやるべきことを全うしただけですが、そうした前向きな気持ちで取り組むことが大切だと思いますし、全力で挑むだけの価値があります。

 今後の消防を担う皆さんも、先輩の後をなぞるのではなく、得意分野や個性を活かし、新しい消防のあり方や活躍の場を開拓してもらいたいと思います。消防という組織は職員の意欲をしっかりと評価し、さらに伸ばしてくれる環境です。自らの可能性を閉ざさず、どんなことにも挑戦してください。そして、私が思ってもいなかった活躍をしてほしいと思います。

 

Profile

さまざまな業務を経験後、平成26年10月から新宿消防署予防担当課長(管理職)として勤務し、全国有数の繁華街などの防火安全対策を推進。平成28年10月から日本橋消防署予防課長として勤務

平成 7年
入庁
平成 9年
消防副士長に昇任
平成 10年
消防士長に昇任
平成 11年
本庁予防部査察課にて勤務
平成 13年
消防司令補に昇任
平成 15年
消防大学校(予防科)へ入校
平成 16年
財団法人日本消防設備安全
センターへ派遣
平成 17年
消防司令に昇任
平成 19年
消防防災資料センター(消防博物館)にて館長として勤務
平成 21年
城東消防署にて
予防課査察係長として勤務
平成 23年
本庁予防部査察課にて勤務
平成 26年
消防司令長に昇任
新宿消防署にて
予防担当課長として勤務
平成 28年
日本橋消防署にて
予防課長として勤務

※記事・プロフィールは取材当時のものです。

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