心臓や呼吸が止まってしまった状態のことを「心停止」、胸骨圧迫や人工呼吸を行うことを「心肺蘇生」という。

心臓や呼吸が止まってしまった状態のことを「心停止」、胸骨圧迫や人工呼吸を行うことを「心肺蘇生」と言います。

心肺蘇生は、医師、看護師、救急隊員にしか実施することができない。

心肺蘇生は、誰でもできます。皆さんの目の前で倒れた人の心臓や呼吸が止まっている場合は、心肺蘇生を行います。

誰かが目の前で倒れた場合、119番通報より先に心肺蘇生を試みる。

倒れた人の状態を確認して呼びかけに反応がなければ、まず119番通報をします。

119番通報したときは、通信指令員の質問に落ち着いて答え、指示に従って行動する。

通信指令員の質問に落ち着いて答えた後、通信指令員から心肺蘇生の方法等の指示があるので、その指示に従って行動しましょう。電話のスピーカーモードも効果的です。

救命の連鎖とは、「心停止の予防」、「早期認識と通報」、「一次救命処置(心肺蘇生とAED)」、「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」が素早くつながると、人命の助かる可能性が高くなることを示している。

「心停止の予防」、「早期認識と通報」、「一次救命処置(心肺蘇生とAED)」、「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」を、バイスタンダー、救急隊員、医師がそれぞれの立場で素早く行えば、人命の助かる可能性が高くなります。

「心停止の予防」とは、心停止や呼吸停止になる前に、その初期症状に気づいて救急車を要請することである。

「心停止の予防」とは、心停止に陥りやすい急性心筋梗塞や脳卒中などの初期症状に気づき、救急車を要請することです。

救急隊が到着するまでは、傷病者に触れずに様子をみる。

救急車が到着するまでに応急手当を行うと、救命の可能性が高くなります。目の前で倒れた人の心臓や呼吸が止まっている場合は、救急車の到着を待たず、心肺蘇生を開始します。

成人が突然死する原因に、心筋梗塞や脳卒中が挙げられる。

成人が突然死する原因には、心筋梗塞や脳卒中などがあり、これらの初期症状がみられたら、直ちに救急車を要請しましょう。

小児の突然死の原因の多くは「不慮の事故」であり、安全に注意し、未然に事故を防ぐことが大切である。

自動車に乗せるときはチャイルドシートを使用し、自転車に乗るときはヘルメットを着用させるなど、未然に事故を防ぎましょう。

AEDによる電気ショックは、一次救命処置に含まれない。

一次救命処置は、「心肺蘇生」の他に「AEDによる電気ショック」や「気道異物の除去」も含まれます。

「AED」は電気ショックを与えて、心臓のふるえ(細動)を取り除く機械である。

AEDは電気ショックを与えて、心臓のふるえを取り除きます。講習を受けていなくても使用できます。

「気道異物の除去」は、口の中やノド等に詰まっている異物を取り除くことである。

口の中やノド等に詰まっている異物を取り除く処置を「気道異物の除去」と言い、その処置には「背部叩打法」や「腹部突き上げ法」などがあります。

目の前で人が倒れたり、倒れている人を見つけた場合、まずは周囲の安全を確認する。

周囲が安全であることを確認し、身の周りに危険が無いことを確認してから倒れている人に近づきます。

倒れている人の反応は、やさしく肩を叩きながら、大きな声で呼びかけて確認します。

倒れている人の反応の確認は、肩をやさしく叩きながら、大きな声で「分かりますか」「大丈夫ですか」と呼びかけて確認します。

反応がない場合は、ただちに胸骨圧迫を開始する。

反応がない場合は、大声で叫んで応援を求め、応援に来てくれた人に119番通報やAEDを持ってくるよう依頼します。

傷病者に反応がなく、大声で叫んで助けを求めたところ、誰も来なかった場合は、心肺蘇生を優先する。

誰も来なかった場合は、119番通報を優先します。119番通報し、通信指令員の指示に従って落ち着いて行動しましょう。

普段どおりの呼吸をしているかどうかの確認は、胸やお腹の動きで判断する。

呼吸の確認は、胸やお腹が上下しているかをみて、判断します。確認は10秒以内で行い、普段どおりの呼吸がなければ、胸骨圧迫を開始します。判断に迷う場合や、分からない場合も胸骨圧迫を開始します。

心臓が止まった直後には、しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸がみられるが、これは普段どおりの呼吸ではないため、心肺蘇生を開始した。

心臓が止まった直後には、しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸になることがありますが、胸やお腹の動きが普段どおりではないため、心停止と判断して胸骨圧迫を開始します。

普段どおりの呼吸があるかどうか判断に迷った場合は、呼吸がないものとして胸骨圧迫を実施する。

普段どおりの呼吸があるかどうか分からない場合、判断に迷う場合は、ためらわずに胸骨圧迫を実施してください。

心肺蘇生で最も重要なのは、胸骨圧迫である。

心臓や呼吸が止まっている人には、胸骨圧迫を行い、絶え間なく続けることが重要です。

胸骨圧迫は、手の付け根の部分で胸の真ん中を目安に真上から圧迫する。

心臓は、胸骨の裏側にあり、圧迫する位置は胸骨の下半分で、胸の真ん中が目安です。手の付け根の部分で胸の真ん中を真上から圧迫します。

胸骨圧迫は、胸が約5cm沈むよう強く圧迫する。

肘を真っ直ぐに伸ばし、手の付け根の部分に体重をかけて、傷病者の胸が約5cm沈むように強く圧迫します。

胸骨圧迫のテンポは、1分間に少なくとも50回である。

圧迫するテンポは、1分間に100~120回で、絶え間なく続けます。

人工呼吸を行う時は、気道確保を行う。

人工呼吸を行う時は、空気の通り道、気道を確保します。人差し指と中指を傷病者のあご先に当て、もう片方の手のひらを額に当てます。あご先を持ち上げながら、額を後方に押し下げます。これを頭部後屈あご先挙上法と言います。

人工呼吸は、気道確保をしたまま親指と人差し指で鼻をつまみ、口を覆い1秒間息を吹き込む。

吹き込む息が漏れないように、親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみ、口を大きく開けて傷病者の口を覆って、1秒間息を吹き込みます。胸が上がることを確認して、2回吹き込みます。

人工呼吸をして胸が上がらない場合は、胸が上がるまで人工呼吸をくり返す。

胸骨圧迫の中断時間は10秒以内にとどめ、胸が上がらない場合でも、2回までとし、胸骨圧迫を再開しましょう。

口に吐物や血液がある場合など、人工呼吸がためらわれる時は行わなくてもよい。

このような場合は、胸骨圧迫のみを続けてください。人工呼吸は、可能な場合のみ実施しましょう。

心肺蘇生は、救急隊員が見えたら、すぐにやめて引き継がなくてはいけない。

救急隊員が見えても、すぐに心肺蘇生をやめないでください。心肺蘇生を中断することなく救急隊員に交代してほしいので、それまで続けて下さい。ただし、普段どおりの呼吸をし始める、目的のある仕草が認められるときは、心肺蘇生を一旦中断して様子をみてください。

バイスタンダーが2人以上いる場合は、胸骨圧迫は10分を目安に交代する。

バイスタンダーが2人以上いる場合には、胸骨圧迫は1~2分を目安に交代します。

小児の胸骨圧迫では、胸の厚さの約1/3程度が沈む強さで圧迫する。

小児の心肺蘇生も、成人の場合と同様に胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を繰り返し行います。ただし、胸骨圧迫の強さは胸の厚さの約1/3程度が沈むように圧迫します。

乳児の胸骨圧迫は、両乳頭を結ぶ線の少し足側を、指2本で胸の厚さの約1/3程度が沈む強さで圧迫する。

乳児の胸骨圧迫では、両乳頭を結ぶ線の少し足側、強さは胸の厚さの約1/3程度が沈むように指2本で圧迫します。

AEDを使うためには、資格が必要である。

AEDは誰でも使うことができ、特別な資格などは必要ありません。

AEDはいくつか種類があるが、基本的な手順は同じように設計されている。

AEDは、どの機種も基本的な手順は同じように設計されています。カバーを開け、電源が入ると音声ガイダンスが流れます。指示に従って、落ち着いて操作しましょう。ショックボタンを押さなくても自動的に電気ショックが行われるオートショックAEDもありますが、その際も音声ガイダンスに従いましょう。

AEDの電極パッドと肌との間にすき間を作らないように貼る。

電極パッドと肌の間に空気が入っていると電気がうまく伝わらないため、肌に密着させてすき間を作らないように貼ります。

電極パッドの貼り付け位置が濡れている場合には、乾いたタオルなどで拭き取る。

電極パッドを貼る部位とその周辺の水分を、乾いたタオルや布で拭き取ってください。濡れていると電気が体表を伝わって流れてしまい、AEDの効果が不十分になるためです。乾いたタオルなどで胸を拭いてから電極パッドを貼り付けてください。

電極パッドの貼り付け位置にペースメーカーなどが植込まれている場合は、その上に電極パッドを貼る。

傷病者にペースメーカーなどが埋め込まれている場合、胸に硬いこぶのような出っ張りが見えます。電極パッドは、その部位を避けて貼り付けます。

電極パッドの貼り付け位置に貼り薬がある場合、はがして薬剤を拭き取る。

電極パッドを貼り薬の上から貼り付けると、電気ショックの効果が弱まったり、やけどを起こしたりする場合があります。電極パッドの貼り付け位置に貼り薬がある場合、はがして薬剤を拭き取ります。

小学生には、未就学児用パッドを使用する。

小学生以上には小学生~大人用パッドを使用します。未就学児は体が小さいので、未就学児用パッドを使用してください。未就学児用パッドには減衰器が付いていて、電気ショックを弱めます。

未就学児に対し、未就学児用パッドが無い場合には、小学生~大人用パッドを使用する。

未就学児用パッドが無い場合は、小学生~大人用パッドを使用してください。小学生以上に対して、未就学児用パッドは使用しないでください。

AEDの電極パッドは、イラストに従って服の上から貼り付ける。

傷病者の服の上からではなく、電極パッドに描かれたイラストに従って、肌に密着するように貼り付けます。

心電図の解析中は、音声ガイダンスに従って傷病者に触れないようにする。

誰かが傷病者の体に触れていると、心電図の解析がうまく行われないことがあります。音声ガイダンスに従って、周囲の人にも傷病者から離れるよう伝え、誰も触れていないことを確認してください。

電気ショックの後、直ちに心肺蘇生を再開する。

AEDは、電気ショックの後、2分おきに自動的に心電図の解析を行います。AEDから音声ガイダンスがあるまでは心肺蘇生を続けます。

電気ショックと心肺蘇生は、救急隊員に交代するまで何度も繰り返す。

AEDは、2分毎に解析を繰り返し、必要であれば電気ショックを行います。AEDのガイダンスに従って、救急隊員に交代するまで心肺蘇生と電気ショックを繰り返します。

喉に異物が詰まった時、傷病者が咳のできる間は、咳を続けさせる。

咳ができる間は咳を続けさせ、注意深く見守ります。ただし、咳が弱くなった場合、咳ができない場合には窒息としての迅速な対応が必要です。

チョークサイン(窒息のサイン)を認めたらすぐに119番通報を依頼する。

チョークサイン(窒息のサイン)をしている人など、窒息と判断した場合は、直ちに119番通報を依頼します。

腹部突き上げ法は、傷病者に向き合って、上腹部を押す。

腹部突き上げ法は、傷病者の後ろから抱えるように腕を回して、臍より少し上をすばやく押し上げます。

窒息の傷病者には、まず背部叩打法を行い、効果がなければ腹部突き上げ法を行う。

窒息の傷病者にはまずは背部叩打法を実施し、効果がない場合は腹部突き上げ法を行ってください。

傷病者に気道異物が疑われて反応がない場合、または反応が途中でなくなってしまった場合は、119番通報して心肺蘇生を行う。

119番通報をしていない場合は、まず119番通報を行います。
AEDが近くにあれば取りに行き、その後ただちに心肺蘇生を行います。

乳児の気道異物除去は、背部叩打法と胸部突き上げ法である。

乳児の気道異物除去は、片腕の上に乳児をうつ伏せに乗せて背中を力強く数回連続して叩く背部叩打法と、片腕の上に乳児を仰向けに乗せて胸の真ん中を2本の指で力強く数回連続して圧迫する胸部突き上げ法を行います。

反応はないが、普段どおりの呼吸をしている場合は、傷病者を横向きにさせて、様子を見ながら応援や救急隊員が来るのを待つ。

喉の奥の空気の通り道が狭まったり、吐物で詰まったりすることを予防するために、回復体位にして様子をみます。

出血が多いときは、直接圧迫止血法で出血部位をきれいなハンカチやガーゼでしっかりとおさえて止血する。

大出血に対しては、直接圧迫止血法で止血します。片手で圧迫しても止血しないときは、両手で体重を乗せながら止血しましょう。

傷病者の血液に触れても全く問題ないため、持ち物を確認せずに素手で直接圧迫止血を実施した。

救助者の感染予防のために、ビニール手袋・ゴム手袋・ビニール袋等で手を覆ってから止血しましょう。

体重60kgの人には約5Lの血液があると考えられ、その3分の1(約1,6L)を失うと生命が危険な状態になる。

出血が多い時は、速やかに止血の手当をしなければなりません。1.6Lは500mlペットボトル約3本分になります。

直接圧迫止血法を片手で実施しても止血できない場合は、両手で体重を乗せながら圧迫すると止血できる場合がある。

圧迫にもかかわらず出血がおさまらないときは、圧迫位置が出血部位からずれていたり、圧迫する力が弱い場合があります。

保温とは、人工的に熱を加えることではなく、体表面からの放熱を防ぐ処置により、傷病者自身の適正な体温を保つことをいう。

衣服・体幹が濡れている場合は、気化熱によって体温が奪われるため、乾いたタオル等で拭いてから保温します。

毛布が2枚あったため、1枚を床に敷いて、その上に傷病者を寝かせて、更に残りの1枚を体にかけて保温した。

地面やコンクリート床などに寝かせる場合は、体が接触している部分から体温が奪われるため、可能であれば毛布を体の下にも敷くことが大切です。

表情がぼんやりして反応が鈍く、顔色が青白くて唇が白っぽいか紫色(色が悪い)の傷病者がいたら、ショックの可能性があるため、ただちに119番通報する。

ショックは緊急度が高いので、速やかに119番通報してください。他の症状としては、目がうつろになる、 皮膚・特に手足が冷たく、冷や汗をかく、呼吸が浅く速くなる、等があります。

ショックとは、主要臓器への血流量が減少して正常な機能を維持できなくなった状態であり、大出血で大量の血液を失った場合は、非常に危険である。

主要臓器が正常な状態を保つためには、①血液量が十分であること、②血液に流れを与える心臓が機能していること、③血液の通路である血管が正常な状態であること、の3つの条件を満たすことが必要です。

ショック状態の傷病者に対して、119番通報以外には実施できることがないため、救急隊員がくるまで様子をみることにした。

傷病者を仰向けに寝かせる、ネクタイやベルトを緩める、汗を拭いて毛布や衣服をかけて保温するなどを、状況に応じて実施してください。

三角巾の一番長い辺を基底部、基底部の対角の角を頂点と言う。

その他の名称としては、基底部以外の2辺を「辺」、頂点以外の2角を「端」と言います。

三角巾は名前のとおり三角形であり、いわゆる包帯のような形状とは違うため、一般の方には扱いが難しい。

たたみ三角巾として四つ折り、八つ折り等にすれば、いわゆる包帯のような形状にすることができます。

前額部(おでこ)の傷に対して三角巾を使用する場合、八折り三角巾の真ん中から少しずらしたところを両手でもつと、傷口に結び目が重ならないようにすることができる。

最初に、三角巾を真ん中からずらしたところで持つのがポイントです。

頭頂部の傷に対しては、脳の近くはあまり触れない方がいいため、三角巾を使って覆うことはせずに様子をみる。

頭頂部の傷も、細菌の侵入を防ぐために、三角巾等で覆いましょう。

前腕部の傷に対しては、緩まないように、手首に近い側に力を入れて上腕に向かって三角巾を巻き上げていく。

手首に近い側に力を入れて巻き上げ、三角巾の3分の1から2分の1ぐらいを重ね合わせるよう巻くのがポイントです。

肘の傷には八つ折り三角巾を使用し、膝の傷には四つ折り三角巾を使用する。

傷を覆う手順は肘・膝ともに同じ方法で実施します。

普段から手はあらゆるところを触っているため、手の傷に関しては、止血の前に傷が汚れていないか確かめる必要はない。

包帯を使用する前に、傷が汚れていないか確かめて、もし汚れていたら、水道水などでしっかりと洗い流しておきましょう。

足に包帯を実施しても、病院に行くために動けば外れてしまうため、足に三角巾で包帯を巻くことは意味がない。

三角巾は頭から足先まで巻くことができる包帯です。細菌の侵入を防ぐためにも、包帯法は大切な処置です。

包帯で傷を覆うことは、傷の保護だけではなく、細菌の侵入を防ぐためにも大切である。

細菌の侵入を防ぐごとは、非常に大切なことです。

三角巾を折りたたんで使うには、机等が必要であるため、屋外では前もって準備しておかないと使用できない。

地面や衣類などに接触させることなく、手に持ったままの状態で折りたたんで形状を変えられるため、屋外でも汚染を防止して使用できます。

腕を三角巾で吊って固定する際、指先まで全て三角巾で覆うことが大切である。

指先は血液の循環を確認するために覆わず、若干出しておくようにしましょう。

足首を捻挫してしまった場合、靴を履いたままでは固定できないため、何とか靴を脱がせる。

靴を脱がせる必要はないため、靴を履いたまま固定処置を実施します。

一般の家庭には副子は置いていないため、腕の骨折の処置に雑誌や段ボール・杖を活用した。

その他にバットや傘など、固く長いものが活用できます。

一般の家庭には副子は置いていないため、 足の骨折の処置に骨折していないほうの足を副子の代わりにして固定した。

足の間に毛布などをはさむと、骨折していないほうの足が副子の代わりとして活用しやすくなります。

やけどをしたが、水疱(水ぶくれ)は潰した方が治りが早いと思ったため、潰すことにした。

水疱(水ぶくれ)は傷口を保護する効果をもっているため、潰さずにそっと冷却し、病院を受診しましょう。

やけどをしたが、水ぶくれはできず、皮膚が真っ白になっただけで痛みもなかったため、病院へは行かずに様子をみることにした。

最も深いやけどは、水ぶくれにならずに皮膚が真っ白になったり、黒く焦げたりします。痛みがなくても必ず病院を受診しましょう。

やけどをしてしまった際、服を脱ぐと水疱がつぶれてしまう可能性があったため、衣服の上から直接水道の流水をあてて冷やした。

化学薬品によるやけどの場合は、衣服を早く取り除くようにしますが、それ以外のときは水疱が潰れないように、衣服の上からの冷却を考えます。

熱中症は炎天下での作業やスポーツなどで生じるため、屋内で発生することはほとんどない。

高温多湿な室内ですごす高齢者や、車内に残された小児に生じることもあります。

熱中症が疑われる状況で、傷病者の意識がもうろうとしている、体温が極端に高いなどの症状がある場合、すぐに119番通報する。

救急隊員が到着するまで、体を冷やしてください。

熱中症が疑われる傷病者の体温を下げるには、衣服を脱がせて体を濡らし、うちわや扇風機で風を当てることが効果的である。

体を冷やすためには、この気化熱を利用した冷却が効果的です。

熱中症の傷病者の体温を下げるために冷却パックを使用する場合、脇の下、太ももの付け根、首などに当てると効果的である。

これらの場所には、皮膚のすぐ下に血管があるため、体を流れる血液を冷やすためです。難しい場合は、頬・手のひら・足の裏などにあてましょう。

三角巾は手・足を覆うことには適しているが、胸部等の大きな部位を覆うことはできない。

三角巾は手や足だけではなく、体の色々なところに巻くことができます。

三角巾がなかったため、きれいなシーツを代用して被覆を行った。

三角巾での処置方法を知っていると、三角巾がない場合でも、きれいなタオル、シーツなどで代用することができます。

三角巾を折りたたまずに使うことにより、足を怪我した場合に、足首から指先までを、全て覆うことができる。

折りたたまない状態の三角巾を全巾といいます。この状態で使用すると、全体を包み込むことができます。

三角巾を半巾にして手全体を覆ったり、八つ折りにして手に巻き付けて止血したりと、同じ部位への処置であっても、色々な方法がある。

三角巾は応急手当を実施する上で、非常に役立ちます。

鎖骨の骨折の固定では、三角巾をたすきがけにして、背中でしっかりと結んで固定する。

肩にかかる重力を減少させることが大切なので、しっかりと固定しましょう。

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