2.土砂・風水害機動支援部隊とNBC災害即応部隊の新設
(1)土砂・風水害機動支援部隊の新設
近年、局地的豪雨や台風による大雨等により、大規模な浸水被害、中小河川の氾濫、土砂災害、流木被害など多様な被害が生じており、風水害が多発化、大規模化している。
こうしたことから、大規模な土砂災害や風水害時における救助体制を強化するため、土砂・風水害現場での救助活動に特化した特殊車両を中核として構成される「土砂・風水害機動支援部隊」を新設し、被災地に機動的に投入する体制を整備することとした。この部隊は、令和5年度末までに、全国で50部隊程度の配備を計画している(特集5-1図)。
特集5-1図 土砂・風水害機動支援部隊の概要
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(2)NBC災害即応部隊の新設
諸外国においてテロが発生していることや、日本国内で令和2年に2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が予定されていることを踏まえ、NBCテロ災害に万全を期する必要がある。
こうしたことから、NBCテロ災害時において、負傷者の救助、除染活動を迅速かつ的確に実施するため、NBC災害に対応する特殊な装備・資機材を有した「NBC災害即応部隊」を新設し、消防庁長官が別に定める特別な運用計画に基づき迅速に出動する体制を整備することとした。この部隊は、令和5年度末までに、全国で50部隊程度の配備を計画している(特集5-2図)。
特集5-2図 NBC災害即応部隊の概要
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