令和元年版 消防白書

3.航空関連の隊の再編

従前の基本計画においては、航空小隊は都道府県大隊を構成する一つの小隊として位置付けられていたが、基本的に都道府県大隊の陸上隊とは活動範囲も異なっていることから、航空小隊の効果的な運用を図るため、航空小隊を都道府県大隊から独立させ、出動した航空小隊等からなる「航空部隊」に再編した。
また、多数の航空機が出動する場合においては、航空機の運用調整の支援が必要な場合があることから、航空部隊の活動を管理し、活動拠点ヘリベース*2(以下「ヘリベース」という。)において航空の指揮を行っている者を補佐する「航空指揮支援隊」を新設し、指揮支援部隊の一つとして位置付けた。この航空指揮支援隊は、原則として、耐空検査等により自隊のヘリコプターが運休中の消防航空隊の中から、ヘリベースに迅速に到着可能な隊が出動することとしている。
さらに、ヘリベース等において食事・宿営等の後方支援が必要な場合に備え、航空小隊の隊員等に対する後方支援活動を行う「航空後方支援小隊」を新設し、航空小隊とともに航空部隊を構成する小隊として位置付けた。

*2 活動拠点ヘリベース:被災地における航空機を用いた消防活動の拠点

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