通知・通達

消防危第101号 危険物規制事務に関する執務資料(計量単位のSI化)の送付について

消防危第101号
平成11年10月25日

 
 各都道府県消防主管部長 殿
 
消防庁危険物規制課長

 
危険物規制事務に関する執務資料(計量単位のSI化)の送付について

 
危険物規制事務に関する執務資料を送付しますので執務上の参考にして下さい。
また、貴都道府県内市町村に対してもこの旨周知され、危険物行政の運用に遺漏のないようご配意願います。
なお、本資料中においては、法令名等及び用語について次のとおり略称を用いましたのでご承知おき願います。
1 法令名等 
危険物の規制に関する政令(昭和34年政令第306号)             令
危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令等の施行について    
           (平成6年9月1日付け消防危第73号)    73号通知
危険物規制事務に係る技術上の基準における計量単位のSI化について  
           (平成11年9月24日付け消防危第86号)   86号通知
2 用語
計量単位のうち、国際単位系に係る単位                SI単位
SI単位以外の単位                         従来単位
 
問1 地下貯蔵タンクで、消防機関が平成11年9月30日までに0.7重量キログラム毎平方センチメートルの試験圧力で水圧試験を実施し、基準に適合していることを確認しているものについて、当該タンクを設置しようとする施設に係る設置又は変更の許可を平成11年10月1日以降に行う場合、試験圧力が異なることから当該タンクについて、再度、計量単位のSI化後の試験圧力(70キロパスカル)で水圧試験を行わなければならないか。
 答 再度、水圧試験を行う必要はない。
なお、地下貯蔵タンクに限らず令第8条の2第5項に規定する水圧試験の対象となる液体危険物タンクのうち、試験圧力が70キロパスカルで行うこととされているタンクについても同様の扱いをして差し支えない。
 
問2 平成11年9月30日までに、試験圧力が0.2重量キログラム毎平方センチメートルを超え、0.24重量キログラム毎平方センチメートル以下の範囲の圧力で作動が確認されている移動貯蔵タンクの安全装置について、当該安全装置を設置しようとする移動タンク貯蔵所に係る設置又は変更の許可を平成11年10月1日以降に行う場合、作動確認圧力が異なることから、再度、計量単位のSI化後の圧力(20キロパスカルを超え、24キロパスカル以下の範囲の圧力)で作動の確認を行わなければならないか。
 答 再度、確認を行う必要はない。
 
問3 問1又は問2に該当する移動タンク貯蔵所について、完成検査済証の「タンクの最大常用圧力」欄又は安全装置の「作動圧力」欄の記載に際しての換算は1重量キログラム毎平方センチメートルを100キロパスカルとしてよいか。
ただし、完成検査済証の当該欄には、例えば従来単位を併記する等、換算して記載したことが分かるように記載するものとする。
 答 差し支えない。
 
問4 特定屋外タンク貯蔵所で市町村長等に新基準適合届出を行う場合の添付図書として73号通知中の別紙1に示す新基準の適合確認計算書中の「アニュラ板(底板)の材質」欄の記入について、底板図から確認した材質が「SM41C」の場合、「SM400C」 とするのか。
 答 86号通知中の2の日本工業規格の読み替えは、既発通知の読み替えを示しており実際の使用材質を読み替えるものではない。
 
問5 86号通知中の4(2)及び(3)において、換算は1kgf=9.8Nで行うこととしてよいか。
 答 原則は1kgf=9.8Nで行うものであるが、有効数字の桁数から必要とされる場合は、1kgf=9.80665N(有効数字6桁)のうち必要な桁数とし換算しても差し支えない。
 
問6 特定屋外タンク貯蔵所で市町村長等に新基準適合届出を行う場合の添付図書として73号通知中の別紙1から2に示す新基準の適合確認計算書について、平成12年3月31日までの間は、以下に示す記載方法としてよいか。
 
  平成11年9月30日まで作成分
   別紙2
                 新基準の適合確認計算書(その2)
   タンク本体の計算結果書

 
  平成11年10月1日から平成12年3月31日まで作成分
   別紙2
                 新基準の適合確認計算書(その2)
   タンク本体の計算結果書

   注:下線部はSI単位で記載した部分
 答 差し支えない。
 
問7 86号通知中の4(2)において、施行日前に作成した図書については、平成12年3月31日までの間は、従来単位をSI単位に換算しても差し支えないものであることとされているが、作成時に技術上の基準に適合しているものをSI単位に換算した結果、基準に適合しなくなる場合は、基準に適合しているものとして取り扱ってよいか。
 答 差し支えない。