通知・通達

消防救第179号 救急救命士既資格者に対する気管挿管講習の実施等について

消防救第179号
平成15年7月28日


  都道府県消防防災主管部長  
  殿
  消防学校設置市長  


消防庁救急救助課長



救急救命士既資格者に対する気管挿管講習の実施等について



 標記の件については「メディカルコントロール体制の整備について」(平成15年7月28日付け各都道府県知事あて消防救第178号・医政発第0728010号消防庁次長・厚生労働省医政局長連名通知)により、各消防学校を実施主体とした講習の実施をお願いしているところです。平成16年7月からの気管挿管実施に向けて、厚生労働省に設置された「救急救命士の国家試験のあり方等に関する検討会」において検討がなされ、別添のとおり講習カリキュラム(案)がとりまとめられました。今後、この報告をもとに講習用テキスト等が作成され、今年中にはその結論が出される予定であり、今年度末からはこれらの教材を用いた講習の実施が可能となる見込みです。  講習は各消防機関の意向も確認した上で、その後の医療機関における30症例の実習も考慮し効率的、効果的に実施することが必要です。
 つきましては、下記事項に留意いただくとともに、別紙調査票に基づき、今年度以降の講習のスケジュール等について、8月22日までにご回答いただくようお願いいたします。
 この旨、貴都道府県内市町村(消防の事務を処理する組合を含む。)に対しても周知願います。






 実施機関
 各都道府県・政令市等の消防学校

 講習時間・カリキュラム
 別添1参照
(別紙調査票は略)

 実施体制
(1)  講習の実施体制については、「救急救命士養成所の指導要領について」(平成3年8月15日付け健政発第497号厚生省健康政策局長通知)に準じること。
(2)  講習の講師については救急医療に精通した医師、麻酔科医が想定されており、事前に講師の確保に努めること。なお、訓練用人形を使用したシミュレーション実習時には講習規模に応じ、更に若干名の指導者が必要となること。
(3)  なお、各消防学校における講習を支援するため、消防大学校において、指導的役割を果たす救急救命士の養成を検討していること。
 助成措置
 本講習の実施にあたっては日本損害保険協会より、気管挿管訓練用人形を1~2台程度等助成することとしており、今回の調査結果に基づき必要な手続きを進める予定であること。