
女性だからという先入観を
乗り越えて誰もが特性を生かした
働き方ができる職場に
静岡県 富士市消防本部
長橋 光紗
平成21年度採用
※記事・プロフィールは取材当時のものです。
2009年4月 | 初任教育生 ※救急救命士免許取得 |
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2009年10月 | 中央消防署 |
2013年3月 | 育児休業(第1子) |
2014年8月 | 育児休業(第2子) |
2015年4月 | 復帰 |
2015年4月 | 予防課(予防担当) |
2017年4月 | 警防課(救急管理室) |
2018年2月 | 育児休業(第3子) |
2019年5月 | 復帰 |
2019年6月 | 予防課(危険物担当) |
救急救命士からスタートし、
出産・育児休業を経て
危険物担当の現在に至る
富士市消防本部で初の女性消防士として採用され、救急救命士として救急業務および警防業務に従事しました。結婚後は第1子と第2子の出産、育児休業を経て職場に復帰し、予防課にて防火管理、警防課にて救急に関する事務を担当しました。その後、第3子の出産、育児休業を経て、現在は予防課にて危険物の担当をしています。予防課は、建築物が消防法の基準を満たしているかを審査・検査する部署で、その中で、危険物担当は、工場やタンクローリー、ガソリンスタンドなどの危険物施設に関する各種申請届出の審査および検査を行なっています。書類審査では問題なくても完成検査を行った際に違反が見られたときなどは法律の本質的な意味や制定の契機となった災害についての話をし、理解してもらえるように取り組んでいます。

仕事と家庭の両立が
無理なくできる職場でキャリアを積む
結婚・出産・育児と富士市消防本部では女性として初めて尽くしでしたが、今後続く後輩に女性消防士のモデルケースとして、道を作れたと思います。消防士になった際も周囲から驚かれたり、心配されたりしましたが、出産や育児に対しても同様の声を聞きました。でも実際は周りが思っているよりもずっと消防は女性の働き方に理解があり、育児休業はもちろん、時短勤務などにも嫌な顔をされることもなく、むしろ応援されるぐらいでした。仕事と家庭を両立させたいと思う方にとって消防の仕事はおすすめです(笑)。今はまだ一番下の子供が小さいので毎日勤務を選び、子供たちと過ごす時間を大切にしていますが、いずれはまた現場へ復帰したいと思っています。

固定観念にしばられず、
それそれが持つ特性や能力を
発揮できる新しい消防へ
消防の仕事のような体力仕事は男性がやるべきとか、小さな子供の対応は女性がやるべきなど、“男性だから・女性だから”などの固定観念が世の中ではまだ強く存在します。確かに女性傷病者の対応に女性消防士は必要な存在ですし、私自身、出産・育児を経験したことで、救急の現場での妊婦さんや小さなお子さんたちの気持ちにより共感できるようになり、対応が変化したと思います。しかし、将来的には固定観念にとらわれることなく、個人が持つそれぞれの特性や能力に応じた“適材適所”の人材登用が必要になると思っています。そのために私もできることを精一杯やっていくので、ぜひ勇気と覚悟と希望を持って消防の仕事へ飛び込んできてもらいたいです。
勤務形態
勤務時間 | 8:30~17:15 |
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休日等 | 土日・祝日 |
勤務形態 | 毎日勤務 |