学生時代、友人が校内の持久走中に亡くなってしまったことがきっかけで、「命を守り、助ける仕事に就きたい」と思うようになりました。
その後、市のイベントで優しく丁寧に指導してくださった女性消防士の姿も印象的で、「私も市民から頼りにされ、生命・身体・財産を守る存在になりたい」と決心し、消防士を志望しました。
2年目の今年から、予防係で勤務しています。
火災現場での火災原因調査をはじめ、街に出かけて消防対象物の予防査察、建築確認に伴う消防同意事務、危険物施設に対する許認可など、予防係の仕事はとにかく多岐にわたります。
消防訓練や一般家庭での防火診断など、市民の方へ直接「防災」についてお伝えするのも私の役割。
広報活動によって1件でも多く火災を防げるよう、日々奮闘しています。
消防訓練や消防庁舎の見学に参加された方々が、だんだん防災への興味を深めていき、熱心に訓練に取り組んでいる姿を目にすると、やりがいにつながりますね。
参加した子どもたちが「訓練が楽しかった」「将来は消防士さんになりたい」と目を輝かせてくれた時には、うれしい半面、憧れの頼もしい存在であり続けなければ!と気持ちが引き締まります。
消防庁舎の見学や幼稚園の防火指導で、子どもたちが気軽に話しかけてくれるなど、市民の方とコミュニケーションが取りやすいことでしょうか。「消火器を一緒に使ってみましょう」などと女性消防士から声をかけると、あまり警戒しないで参加してもらえることが多いです。
また市のイベントで女性の消防士の存在を知り、消防の仕事に興味を持ってもらえたこともあります。
ポジティブで負けず嫌いなので、新しい仕事にどんどん取り組んでいきたいです。短所はちょっぴり頑固なところです。
運動が大好きな私の特技は空手。さらに消防署内の陸上部と野球部にも所属して、仲間と一緒に汗を流し、チームワークを高めています!
消防という仕事は生命・身体・財産を守る誇りとやりがいに満ちた仕事です。女性が活躍するためには、できないことを不安に思うより、女性だからこそできることを見つけること!
自分の目指す消防士の姿に向かって一緒にチャレンジを続けませんか。
火災の予防業務には、建物の構造や住宅の設備の知識が欠かせません。
勉強に励み、消防署に1人以上の配置が必要な「予防技術資格者」3種目を取得することが今の目標です。
そして、予防係で経験した知識を生かし、いずれは消防隊として現場活動につきたいと思います。
また消防の仕事と家庭の両立も頑張りたいですね!
※記事・プロフィールは取材当時のものです。