「誰かの助けになる仕事がしたい」という想いと、「体を動かすのが好きで体力に自信がある」という自分の得意分野。
この両方を活かせる仕事として、消防士を志望しました。
現場で女性消防士の先輩方が活躍している様子を見聞きしていたので、大きな不安はなく、まっすぐ目指すことができました。
消防の放水隊員やポンプ車の機関員といった現場を経て、今年度から救急課に勤務しています。
救急統計の作成をはじめ、地域の医療機関との連絡・調整など、命を救う現場の“縁の下の力持ち”を担っています。
また今年は、「函館マラソン」の参加者をサポートする救護ボランティアスタッフの募集を担当し、市民イベントの“安心”を支えるのも消防士の大切な役割だと実感しました。
救急の現場で女性の傷病者の処置をする時には、やはり女性同士の方が抵抗感なく受け入れてくれます。
「女性隊員が来てくれてホッとしました」と言われ、現場で活動する女性隊員の存在意義を感じました。
また、高齢者のお宅へ防火指導に訪れた時には「明るくていいね」と褒められたことも。
消防の活動は人対人だからこそ、気配りや親しみやすさを活かしていきたいです。
一番実感するのは、出動したときです。火災や救急の現場でとくに高齢者の方や女性、お子さんと接するときには、女性隊員の方が安心感を与えることができると思います。
また現場以外では、署内の“緩衝材”や“ムードメーカー”的な存在になっていることもありますね。女性消防士がいると場が和み、雰囲気が明るくなることが多いようです。
明るく、元気で、好奇心が強く、何事にもチャレンジするのが私の長所です。
現場での経験を多く積みたいと考え、4年目には中型免許を取得。
機関員研修を経て、5年目に水槽付きポンプ車の機関員を務めました! 思い立ったら即行動というタイプなので、現場では慎重な判断ができるよう心がけています。
消防は市民の方と直に接する仕事です。
これから、女性の消防士はますますニーズが高まる仕事であり、明るさや気遣い、柔らかな雰囲気など自分らしい長所を現場で役立てることができると思います。一緒に頑張りましょう!
救急隊員、放水隊員、機関員、指揮隊とひと通りの現場を経験してきました。
また予防課や救急課では、医療機関との連携や市民への防火指導を行い、消防という仕事の全体を見通せるようになってきたと思います。
今後はさらに経験と知識を重ねて、1車の車長(隊長)として現場で力を発揮するのが目標です!
※記事・プロフィールは取材当時のものです。