国際消防救助隊の活動写真等

ネパール地震災害に対する国際消防救助隊の派遣について

 平成27年4月25日(土)15時11分(現地時間25日11時56分)にネパール連邦民主共和国の首都カトマンズから北西約80kmの地域(ガンダキ県ラムジュン郡)で、マグニチュード7.8の強い地震が発生し、同国政府からの要請を受けた外務省からの派遣協議を受け、26日(日)、消防庁長官が国際消防救助隊の派遣を決定しました。
 国際消防救助隊(17名)は、同日、成田国際空港にて結団式を行った後、出発し、28日に首都カトマンズに到着し、捜索・救助活動を開始しました。
 現地では、カトマンズ市内の旧王宮(ハマヌン・ドガ)周辺、バクタプル周辺、サクー周辺及びゴンガブ地区と、活動場所を変えながら、実活動日数9日間という長期間にわたり、過酷な条件下で捜索・救助活動を行いました。
 結果として、生存者の救出には至りませんでしたが、5月9日(土)の帰国まで14日間に及ぶ派遣の任務を、全員が無事に成し遂げました。
 帰国後は、国際消防救助隊の解隊式を実施し、その後全員健康診断を行い各消防本部へと解散しました。

派遣隊の編成

国際緊急援助隊救助チーム 70名
 消防17名・警察23名(救助16名、救助犬ハンドラー5名、通信隊員2名)・海上保安庁14名・外務省1名・JICA8名、医療班5名・構造評価専門家2名からなる混成チーム
国際消防救助隊(International Rescue Team of Japan Fire-Service)
消防庁 1名 東京消防庁 6名
さいたま市消防局 3名 浜松市消防局 3名
川越地区消防局 1名 秋田市消防本部 1名
高崎市等広域消防局 1名 富山市消防局 1名

国際消防救助隊結団式

(東京消防庁提供)
(全国消防長会提供)

国際消防救助隊結団式での高市総務大臣メッセージ

平成27年4月26日

  • 昨日、15時11分頃(現地時間11時56分頃)、ネパール連邦民主共和国でマグニチュード7.9の強い地震が発生し、一部報道によるとこれまでに、約1800人の方が死亡するなど、甚大な被害を受けたと伺っております。
  • 国際消防救助隊の皆様には、この甚大な被害を受けたネパール政府からの要請を受け、本日ここに集結して頂き、救助活動に当たって頂くことになりました。
  • 消防に国境はありません。被災地は非常に厳しい環境であろうかと思いますが、皆様の『愛ある手』で、一人でも多くの方を救出し、被災地の方々のために我が国の高い救助技術を十分に発揮していただきたく、よろしくお願いします。
  • 結びに、皆様が任務を立派に果たされ、無事、日本に帰国されることを御祈念申し上げます。よろしくお願いいたします。

国際消防救助隊解隊式


国際消防救助隊解隊式での高市総務大臣メッセージ

平成27年5月9日

  • 国際消防救助隊としてネパールにおける地震災害に派遣された、鳥枝総括官、萩森隊長以下17名の隊員の皆様、本当にご苦労さまでした。
  • 今回の派遣では、大変厳しい環境の中での長期にわたる、皆様の献身的な活動については、ネパール国政府やネパール国民から高い評価と謝意が表明されており、日本においても連日大きく報道され、その活動ぶりを見るにつけ、私自身もたいへん心強く感じたところです。そして、国際消防救助隊が国際緊急援助隊の中核となって活動しておられることを総務大臣として誇りに思いました。
  • ご家族の方や派遣元の消防本部におかれても、皆様の連日のご活動を誇りに思いながらも、さぞかしご心配されたことと思います。私も、皆様が全員ご無事で帰国されたことに安堵しております。
  • 皆様におかれましては、今回の経験をそれぞれの職場での活動に活かし、今後も人命救助という困難かつ崇高な任務に 引き続き大いにご活躍いただきたいと思います。
  • それでは、最後になりますが、隊員の皆様、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

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