令和4年版 消防白書

第4節 林野火災対策

[林野火災の現況と最近の動向]

令和3年中の林野火災の出火件数は1,227件(対前年比12件減)、焼損面積は789ha(同341ha増)、死者数は11人(同6人増)、損害額は1億7,642万円(同2,505万円減)となっている(資料1-1-47)。
林野火災は、空気が乾燥し強風が吹く2月から4月に多く発生している(第1-1-18図)。この原因としては、この時期に火入れが行われることや、山菜採りやハイキングなどで入山者が増加することによる火の不始末等が考えられる。
令和3年中は、2月に栃木県足利市において焼損面積167ha、4月に群馬県みどり市において同46haの大規模な林野火災が発生している。
また、令和4年においても、2月に福岡県北九州市において焼損面積128ha、熊本県阿蘇郡高森町において同55haの大規模な林野火災が発生している。