令和4年版 消防白書

1.消防活動阻害物質に係る災害の現況と最近の動向

令和3年中に消防機関が覚知した、消防活動阻害物質に係る事故の総件数は60件であり、その内訳は、火災事故が16件、漏えい事故が39件、その他が5件である(第1-8-3図)。
また、これらの事故による死者は1人、負傷者は10人となっている。

第1-8-3図 消防活動阻害物質に係る事故件数

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第1-8-3図 消防活動阻害物質に係る事故件数

(備考)
1 「圧縮アセチレンガス等の消防活動阻害物質に係る事故統計表」により作成
2 小数点第二位を四捨五入のため、合計等が一致しない場合がある。

(1)火災事故の状況

令和3年中の消防活動阻害物質に係る火災事故16件(対前年比6件減)による死者は1人(前年同数)、負傷者は2人(同24人減)となっている。
また、物質の種類別の内訳は、液化石油ガスによるものが10件(62.5%)、生石灰によるものが3件(18.8%)、圧縮アセチレンガスによるものが3件(18.8%)となっている(第1-8-4図)。

第1-8-4図 消防活動阻害物質に係る火災事故の内訳

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第1-8-4図 消防活動阻害物質に係る火災事故の内訳

(備考)
1 「圧縮アセチレンガス等の消防活動阻害物質に係る事故統計表」により作成
2 小数点第二位を四捨五入のため、合計等が一致しない場合がある。

(2)漏えい事故の状況

令和3年中の消防活動阻害物質に係る漏えい事故39件(対前年比1件減)による死者は0人(前年同数)、負傷者は5人(同6人減)となっている。
また、物質の種類別の内訳は、液化石油ガスが27件(69.2%)、劇物が6件(15.4%)、毒物が3件(7.7%)となっている(第1-8-5図)。

第1-8-5図 消防活動阻害物質に係る漏えい事故の内訳

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第1-8-5図 消防活動阻害物質に係る漏えい事故の内訳

(備考)
1 「圧縮アセチレンガス等の消防活動阻害物質に係る事故統計表」により作成
2 小数点第二位を四捨五入のため、合計等が一致しない場合がある。