審議会

消防審議会議事要旨

  1. 日時
    平成16年11月12日(金)12時30分~14時45分
  2. 場所
    総務省第1会議室
  3. 出席者
    委員
    菅原会長、浅野委員、井上委員、大河内委員、島崎委員、白谷委員、桝本委員
    消防庁
    消防庁長官以下15名
    関係省庁等
    独立行政法人消防研究所事務局長、経済産業省原子力安全保安院保安課長、京都市消防局長、新潟市消防局長
  4. 次第
    • (1) 開会
    • (2) 会長挨拶
    • (3) 長官挨拶
    • (4) 議事

      (1)諮問事項

      1. 「消防力の整備指針」について

      (2)報告事項

      1. ○消防審議会答申を踏まえた施策展開について
        1. 産業施設の防災対策の推進
          • ・石油コンビナート等特別防災区域における防災対策の強化
          • ・ごみ固形化燃料等関係施設の安全対策の検討
          • ・企業事故防止対策の推進
        2. 住宅防火対策の推進
        3. 国民保護法制への対応
        4. 救急救命士の薬剤投与の方向性
        5. その他の諸課題
          • ・緊急消防援助隊の編成及び施設の整備等に係る基本的事項に関する計画等
          • ・消防団の充実強化・活性化
      2. ○その他の事項について
        1. 消防活動における安全管理について
        2. 消防車両等に係る安全基準の検討について
        3. 非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用について
        4. 消防防災分野における情報通信体制について
        5. 集中豪雨時等における情報伝達及び高齢者等の避難支援に関する検討会
    • (5) 閉会
  5. 会議経過
    • 消防庁による諮問事項及び報告事項の説明の後、質疑応答及び意見交換が行われた。主なものは、次のとおり
    • ○被災地におけるペットの取扱いについて、諸外国では家族と同じ扱いというところもある。これから日本ではどういうふうにするのか。
      →今回の新潟県中越地震で被災地域に残された犬や猫については、新潟県の職員の方がドッグフードなどを与えているということだ。避難所内では、ペットと一緒にというわけにはいかず、ペットがいるために避難所に移れないという話もある。ペットの問題を今後どうしていくかというのは、そういう意味では避難所運営上の課題であるとも考えている。
    • ○住宅防火の防災機器は、フリーダイヤルを設置して対応中となっているが、消防機関、消防団、婦人防火クラブの広報活動というのは余り知られていないようで、有効な広報がされていないように思うが、このフリーダイヤルはどのくらいの反応があったのか。
      →平成16年10月1日に開設し、まず消防関係機関にお知らせをした。マスコミの方にも新聞記事等に掲載していただくようお願いしている。10月の1カ月間で約130件の問い合わせがあった。今後、市町村において条例制定に向けた様々な情報提供がされていくと、件数は増えるのでは、と考えている。
    • ○消火器でも、「消防署の方から来ました」と言われ、間違って買われる方がおられる。この火災警報器なども、かっこうの商売道具になってしまうので、是非、その辺も注意をしていただきたい。
      →そのように対応したいと思う。
    • ○最近は、劇場的犯罪行為が増えていると聞くが、なかなか対応するのが大変だと思うのが如何。
      →消火器の点検で、昨年ぐらいから増えているのが、点検すると称して備え付けの消火器を持っていってしまい、1本2万円とか、新しい消火器を買った方がいいような点検費用を要求するというもの。借用書だと思ってサインしたものが、実は、契約書で、そうすると、なかなか詐欺として立件しにくいというようなことがある。10月からパンフレット等をつくり、防止対策に努めているが、相手も巧妙で、イタチごっこのような形になっている。
      住宅防火も、そういうことが起きるのではないかということを心配している。
      先ほどのフリーダイヤルなどもやっているが、全国の消防機関とも情報を緊密にして対策をとっていきたいと考えている。
    • ○緊急消防援助隊が大いに活躍するというのは、決して望ましい状況ではないが、災害が起こった以上は大いに活躍していただくということが非常に大事である。特に経費負担の面で国の責任をしっかりと守っていただくということをぜひ考えていただきたい。
    • ○消防力の整備指針については、おおむね結構なのではないかと思う。あくまでも整備指針という形でつくるのだから、表現などもできるだけ、わかりやすい表現に配慮していただきたい。