平成28年版 消防白書

第4節 林野火災対策

[林野火災の現況と最近の動向]

平成27年中の林野火災の出火件数は1,106件(前年1,494件)、焼損面積は538ha(同1,062ha)、損害額は2億5,502万円(同13億6,902万円)であり、出火件数、焼損面積及び損害額は、いずれも前年に比べ減少した(第1-1-19表)。
例年、林野火災は春先を中心に発生している。この原因としては、降水量が少なく空気が乾燥し強風が吹くこの時期に火入れが行われたり、山菜採りやハイキングなどで入山者が増加していることなどによるものと考えられる。平成27年は、5月に多くの火災が発生している(第1-1-27図)。
平成27年においては、2月に山口県美祢市で焼損面積151ha、3月に長野県岡谷市で焼損面積45haの被害をもたらした大規模な林野火災が発生している。また、平成28年に入ってからも、3月に福島県伊達市で焼損面積38ha、4月に福島県南相馬市で焼損面積32haの被害をもたらした大規模な林野火災が発生している。

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