平成28年版 消防白書

3.全国消防救助技術大会の実施

救助活動に必要な体力、精神力、技術力を養うとともに、全国の救助隊員が一同に会し、競い、学ぶことを通じて他の模範となる救助隊員を育成することを目的に、昭和47年(1972年)から全国消防救助技術大会が毎年開催されている(主催:一般財団法人全国消防協会、後援:消防庁ほか)。
全国消防救助技術大会は、陸上の部と水上の部に分かれており、それぞれの部に隊員一人ひとりが基本的な技能を練磨する「基礎訓練」、隊員個人の技能とともに隊員間の連携を練磨する「連携訓練」、さらに、使用する器材や訓練要領などを定めず出場隊員の創意工夫のもと訓練想定から救助方法までを披露する「技術訓練」が行われる。
第45回大会は、平成28年8月24日に四国で初となる松山市で開催され、陸上の部は697人、水上の部は228人の隊員が参加した。第46回大会は仙台市で開催される。

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