第4節 林野火災対策
[林野火災の現況と最近の動向]
令和元年中の林野火災の出火件数は1,391件(対前年比28件増)、焼損面積は837ha(同230ha増)、損害額は2億6,871万円(同6,634万円増)であり、それぞれ前年に比べ増加している(第1-1-8表)。
例年、林野火災は全国各地で春に多く発生している。この原因としては、降水量が少なく空気が乾燥し強風が吹くこの時期に火入れが行われたり、山菜採りやハイキングなどで入山者が増加すること等が考えられる。令和元年は、3月から5月に多くの火災が発生している(第1-1-18図)。
令和元年中は、5月に北海道雄武町において焼損面積215haの被害をもたらした大規模な林野火災が発生している。
また、令和2年に入ってからも、5月に兵庫県姫路市において焼損面積34ha、北海道標茶町において焼損面積50haの被害をもたらした大規模な林野火災が発生している。