3.岡山県岡山市における林野火災への対応
(1)災害の概要
令和7年3月23日15時02分(覚知)に岡山県岡山市南区飽浦の貝殻山で発生した林野火災は、岡山市消防局が消火活動等を実施したが、それまでの数日間晴天が続いていたこと、強風が吹いていたこともあり、急激に延焼拡大し、同日に岡山県内消防応援部隊の応援要請、航空部隊の広域航空消防応援要請及び自衛隊に対する災害派遣要請が実施された。
この結果、ヘリコプターによる空中消火や地上からの消火活動等が、地元消防本部を含めた1日当たり最大で550人規模で実施され、3月28日12時00分に鎮圧、4月11日12時00分に鎮火した(特集1-3図)。
特集1-3図 岡山県岡山市における林野火災による延焼範囲(地理院タイル(標準地図)を加工して作成)
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(2)火災による被害状況
この火災は岡山市から隣接の玉野市にも延焼し、岡山市で非住家6棟の建物被害、両市合わせて486haを焼損するなどの被害が発生した(令和7年11月20日現在)。また、避難指示は、鎮圧までに岡山市1,030世帯2,039人、玉野市464世帯987人の計1,494世帯3,026人に対して発令された。
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岡山市火災現場周辺の様子
(3)政府の主な動き、消防庁の対応及び消防機関等の活動
ア 政府の主な動き
政府においては、3月24日9時00分に情報連絡室を設置し、3月26日9時00分に官邸対策室に改組した。
イ 消防庁の対応
消防庁では、当初から情報収集を開始するとともに、3月23日20時45分に消防庁国民保護・防災部長を長とする消防庁災害対策本部(第2次応急体制)を設置し、3月26日9時00分に政府において官邸対策室に改組されたことを踏まえ、同時刻に消防庁長官を長とする消防庁災害対策本部(第3次応急体制)に改組した。
ウ 消防機関等の活動
(ア)地元消防本部等の活動
3月23日、本火災を覚知した岡山市消防局は、火災現場西側の消火栓から水利を確保し、消火活動を行った。その後、強風によって急速に延焼拡大したため、消防隊を増隊して活動を行った。
24日には、岡山県と県内市町村との消防広域応援協定に基づく県内からの消防隊の応援を得て、部隊を増隊したが、25日午後には、風速15m/sを超える強風により更に東方向へ急速に延焼拡大したため、一層部隊を増隊し、広大な延焼範囲を包囲する体制を整え、住宅地への延焼阻止を重点的に行った。
3月24日には隣接の玉野市にも一部が延焼し、玉野市消防本部等が消火活動等に当たった。
岡山市消防局は延べ2,503人、玉野市消防本部は延べ273人、県内消防応援部隊は延べ564人が消火活動等に当たった。
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岡山市消防局による消火活動の様子
(イ)広域航空消防応援の活動
消防庁では、岡山県知事から「大規模特殊災害時における広域航空消防応援実施要綱」に基づく応援の要請を受け、3月23日18時30分、兵庫県(神戸市)及び香川県に対し空中消火活動の要請を行った。24日17時00分には、鳥取県に対して空中消火活動の要請を行い、1日当たり最大4機体制で空中から消火活動に従事した。
(ウ)消防団の活動
岡山市消防団及び玉野市消防団は、消防隊と連携した消火、残火の処理、夜間の見回りなど、懸命な活動を展開した(3月23日から4月11日までの間に延べ2,948人の消防団員が活動。)。
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岡山市消防団による消火活動の様子
(エ)自衛隊の対応
3月23日に岡山県は自衛隊に消火活動に係る災害派遣要請を行い、3月24日から3月28日までの間、ヘリコプター部隊(最大時7機体制)が288万リットル(585回)の散水を行った。




