令和7年版 消防白書

特集7 消防分野におけるDX・新技術の活用の推進

近年、南海トラフ巨大地震や首都直下地震などの大規模地震への備えに加え、風水害の激甚化・頻発化、さらには社会経済活動の変化や少子高齢化の進展など、消防を取り巻く環境は大きく変化している。こうした災害リスクの多様化・複雑化に対応し、災害対応力の強化を図るためには、消防分野においてDXや新技術の活用を積極的に進めることが必要である。
消防庁では、常備消防や消防団の効果的な活動を実現するとともに、国民の利便性向上や事業者の業務効率化を図るため、DXや新技術の活用を推進している。
本特集では、消防庁におけるDXや新技術の活用の推進に係る主な取組について紹介する。

1.消防分野における推進体制

(1)消防庁における推進体制

消防庁では、消防分野におけるDXや新技術の活用を推進するため、令和7年4月に消防庁総務課内に「技術戦略室」を設置した。現在、技術戦略室を中心に、消防機関や関係団体、研究機関、企業等と連携しながら、戦略的な施策の企画・立案を進めている。

(2)消防技術戦略会議

消防庁では、AIやロボティクスなどのデジタル技術をはじめとする科学技術の進展を踏まえ、中長期的な視点に立って消防技術戦略のあり方を検討するため、令和7年6月から「消防技術戦略会議」を開催している(特集7-1図)。
当該会議には、消防防災の専門家に加え、AIやロボティクスなどの先端技術の専門家、さらには国の研究機関や消防機関の代表者が参画し、消防の現場ニーズと近年の技術動向を踏まえ、消防分野における技術戦略について幅広い視点で議論が行われている。
消防庁では、当該会議における議論を踏まえ、今後、継続的に研究開発等を推進していく重点分野を設定するとともに、関係機関との相互連携の強化、現場実装・導入の推進等に取り組んでいくこととしている。

特集7-1図 第1回 消防技術戦略会議の様子(令和7年6月5日開催)

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特集7-1図 第1回 消防技術戦略会議の様子(令和7年6月5日開催)