平成23年版 消防白書

[基準・認証制度の国際化への対応]

1 消防用機械器具等の国際規格の現況

人、物、情報等の国際交流を進めていくには、国又は地域により異なる技術規格を統一していく必要がある。このため、ISO(国際標準化機構)、IEC(国際電気標準会議)等の国際標準化機関では、国際交流の促進を技術面から支える国際規格の作成を行っている。
消防用機械器具等の分野については、ISO/TC21*2において国際規格の策定作業が行われており、我が国としても積極的に活動に参加している。

*2 ISO/TC21、ISO/TC94/SC14:TC(Technical Committee)とはISOの専門委員会を示す。TC21は消防器具の専門委員会であり、消火器や感知器等の国際規格について審議している。また、TC94は個人用安全防護衣及び保護具の専門委員会であり、SC14はその分科会として消防隊員用個人防護装備の国際規格について審議している。

なお、ISO/TC21の活動により、平成23年3月31日現在、80の規格が国際規格として定められているとともに、ISO/TC94/SC14*2においても5つの規格が国際規格として定められている。

*2 ISO/TC21、ISO/TC94/SC14:TC(Technical Committee)とはISOの専門委員会を示す。TC21は消防器具の専門委員会であり、消火器や感知器等の国際規格について審議している。また、TC94は個人用安全防護衣及び保護具の専門委員会であり、SC14はその分科会として消防隊員用個人防護装備の国際規格について審議している。

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