平成23年版 消防白書

第2節 余震等

気象庁によると、東北地方太平洋沖地震の余震は、岩手県沖から茨城県沖にかけて、震源域に対応する長さ約500km、幅約200kmの範囲に密集して発生しているほか、震源域に近い海溝軸の東側、福島県及び茨城県の陸域の浅い場所で発生している(第1-2-1図)。 

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これまでに発生した余震は、最大震度6強が2回、最大震度6弱が2回、最大震度5強が9回、最大震度5弱が30回、最大震度4が166回(11月11日8時現在)となっており、震源断層であるプレート境界で発生している地震のほか、その領域に空間的に近い太平洋プレート内・陸側のプレート内の地震、海溝軸の東側の地震及び震源域に近い陸域の浅い地震も含んでいる(第1-2-1表)。

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また、余震域の外側の長野県北部(3月12日発生)、静岡県東部(3月15日発生)、でも最大震度6強以上を観測した地震が発生している(第1-2-2表)。

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