平成28年版 消防白書

2.公務による死傷者の状況

(1) 公務による死傷者の状況

平成27年中における公務により死亡した消防職団員(火災等の災害対応、演習・訓練実施時など、職務遂行中に死亡したもの等)は7人、同じく負傷した消防職団員は2,172人である(第2-3-1図、第2-3-2図、第2-3-2表)。

第2-3-1図 消防職員及び消防団員の公務による死者数の推移
第2-3-2図 消防職員及び消防団員の公務による負傷者数の推移
第2-3-2表 消防職員及び消防団員の公務による死傷者数

なお、平成23年は、東日本大震災被災地において、住民の避難誘導、水門閉鎖等の業務に従事した消防職団員が津波により被災したため、他年に比べて大幅に死傷者が増加した。

(2) 全国消防殉職者慰霊祭

全国消防殉職者慰霊祭は、昭和57年(1982年)から毎年執り行われており、平成28年は、防災の任務を遂行中、不幸にして尊い犠牲となられた全国消防殉職者並びに消防協力受難者の功績を称え、その御霊に深甚なる敬意と感謝の意を捧げることを目的として、消防庁の後援により、9月29日に厳粛に執り行われた。

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