令和2年版 消防白書

2.令和2年1月から令和2年10月までの主な地震災害

令和2年1月から令和2年10月までの主な地震災害については、第1-6-3表のとおりである。

第1-6-3表 令和2年1月から令和2年10月までの主な地震災害(消防庁が災害応急体制を整備したもの)

(令和2年11月13日現在)

第1-6-3表 令和2年1月から令和2年10月までの主な地震災害(消防庁が災害応急体制を整備したもの)

(備考)「消防庁とりまとめ報」により作成

(1)石川県能登地方を震源とする地震による被害等の状況

3月13日2時18分に石川県能登地方を震源とするマグニチュード5.5の地震が発生し、石川県輪島市において、最大震度5強が観測された。
なお、この地震による津波は観測されなかった。
消防庁では、地震発生後直ちに国民保護・防災部長を長とする消防庁災害対策本部を設置(第2次応急体制)し、震度5強を観測した石川県に対し、適切な対応と迅速な被害報告について要請するとともに、震度5弱以上を観測した消防本部及び市町村に直接問い合わせ、被害状況の把握に努めた。
なお、この地震による住家被害はなかったものの、軽傷者2人の人的被害が発生した。

(2)千葉県東方沖を震源とする地震による被害等の状況

6月25日4時47分に千葉県東方沖を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生し、千葉県旭市において、最大震度5弱が観測された。
なお、この地震による津波は観測されなかった。
消防庁では、地震発生後直ちに応急対策室長を長とする消防庁災害対策室を設置(第1次応急体制)し、震度5弱を観測した千葉県に対し、適切な対応と迅速な被害報告について要請するとともに、震度5弱を観測した旭市消防本部及び旭市に直接問い合わせ、被害状況の把握に努めた。
なお、この地震による住家被害はなかったものの、重傷者1人及び軽傷者1人の人的被害が発生した。
気象庁は、この地震は「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震と考えられる旨発表した。

(3)福井県嶺北を震源とする地震による被害等の状況

9月4日9時10分に福井県嶺北を震源とするマグニチュード5.0の地震が発生し、福井県坂井市において、最大震度5弱が観測された。
なお、この地震による津波は観測されなかった。
消防庁では、地震発生後直ちに応急対策室長を長とする消防庁災害対策室を設置(第1次応急体制)し、震度5弱を観測した福井県に対し、適切な対応と迅速な被害報告について要請するとともに、震度5弱を観測した嶺北消防組合消防本部及び坂井市に直接問い合わせ、被害状況の把握に努めた。
なお、この地震による住家被害はなかったものの、軽傷者13人の人的被害が発生した。

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