令和5年版 消防白書

2.事故の特徴

(1)事故種別ごとの一般事故件数

事故種別ごとの一般事故件数は、火災129件(対前年比23件増)、爆発7件(同4件増)、漏えい203件(同24件増)、その他10件(同5件増)である(資料1-3-2)。

(2)原因別の一般事故件数

原因別の一般事故件数は、人的要因によるものが118件(対前年比17件増)、物的要因によるものが213件(同39件増)、その他の要因によるものが18件(前年同数)である。
その内訳として主な原因では、腐食疲労等劣化101件(対前年比5件増)、維持管理不十分46件(同17件増)、操作確認不十分36件(同2件減)、施工不良33件(同1件増)となっている(第1-3-2図)。

(3)特定事業所種別の一般事故件数

特定事業所種別の一般事故件数は、第1種事業所が275件(うちレイアウト事業所*2242件)で、全体の78.8%を占めている(資料1-3-3)。

(4)特定事業所業態別の一般事故件数

特定事業所業態別の一般事故件数は、石油製品・石炭製品製造業関係が141件(対前年比25件増)、化学工業関係が108件(同10件増)、鉄鋼業関係が47件(同13件増)、電気業関係が17件(同3件減)である(資料1-3-4)。

第1-3-2図 原因別の一般事故件数

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(令和4年中)

(備考)小数点第一位を四捨五入のため、合計等が一致しない場合がある。

 

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