令和5年版 消防白書

2.職場教育

各消防機関においては、平素からそれぞれの地域特性を踏まえながら、計画的な教養訓練(職場教育)が行われている。特に、常に危険が潜む災害現場において、指揮命令に基づく厳格な部隊活動が求められる消防職員には、職務遂行にかける使命感と旺盛な気力が不可欠であることから、様々な教養訓練を通じて、知識・技術の向上と士気の高揚に努めている。
なお、消防庁においては職場教育における基準として、「消防訓練礼式の基準」(昭和40年消防庁告示第1号)、「消防操法の基準」(昭和47年消防庁告示第2号)、「消防救助操法の基準」(昭和53年消防庁告示第4号)や、訓練時と警防活動時等それぞれにおける安全管理マニュアルを定めている。

 

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