よくあるご質問

救急・救助(レスキュー)に 関する質問

応急手当の講習はどこで受講することが出来ますか、また、講習会の内容にはどのようなものがありますか

応急手当の講習会はそれぞれの消防本部で実施しております。最寄りの消防署にお問い合わせください。標準的な講習会の内容を以下に示します。

普通救命講習・・・心肺蘇生法(成人)、大出血時の止血法、対象によっては、小児、乳児、新生児に対する心肺蘇生法を加える。

上級救命講習・・・心肺蘇生法(成人、小児、乳児、新生児)、大出血時の止血法、傷病者管理法、外傷の手当、搬送法

標準的な普通救命講習は3時間、上級救命講習は8時間となっております。
講習会を修了しますと、修了証を交付いたします。

応急手当をした結果、かえって症状が悪化してしまった場合、法的責任を問われるのですか。

市民が善意で実施した応急手当については、悪意や重大な落ち度がなければ、その結果の責任を法的に問われることはないと考えられています。応急手当が必要な場合には、ためらわずに勇気をもって行ってください。

休日・夜間に具合が悪くなり病院に行こうと思いますが、119番で受診可能な病院を教えてもらえますか。

病院等を調べるために119番を使用することはお控えください。お手数でも最寄りの消防署の電話番号を調べてからお問い合わせください。
救急診療に関する情報は保健所、都道府県及び市町村の保健部局が一括して担当しております。多くの消防機関は、保健部局からの情報を受けて、医療機関の情報を案内しています。
救急診療に関する情報が必要な場合は、広報紙などを参考に市町村の保健部局や最寄りの消防署にお問い合わせ願います。

救急車を呼んだ際に搬送される病院はどのように決めるのですか。

搬送先医療機関の決定については傷病者(具合が悪くなった人や怪我をした人)の自覚症状や身体所見、バイタルサイン(脈拍や血圧)等の観察を実施して、その症状にあった適切な医療機関に搬送いたします。近くの救急医療機関が基本ですが、場合によりかかりつけ等に搬送すること もあります。
医療機関に搬送する際は、搬送予定医療機関に連絡をして、了解を得てから搬送を開始します。担当科目の医師が不在であったり、ベッドが満床であれば断られることもあります。

救急出場件数が年々増加し、現場到着所要時間が遅れていると聞きますが何か対策をしているのですか。

救急車による救急出場件数は年々増加し、現場到着所要時間が徐々に遅延する傾向になります。今後も、少子高齢化のさらなる進展や住民意識の変化などに伴い、救急需要が増加し続けることが予想され、地域によっては、さらに現場到着所要時間が遅延し、救命率に影響がでることが危惧されています。
そこで、消防庁においては平成17年度「救急需要対策に関する検討会」が開催され、直ちに取り組むべき対策と新たな視点にたった対策の検討の提言が行われました。
平成18年度には「救急業務におけるトリアージに関する検討会」を開催しトリアージ運用における今後の課題を整理しました。
今後も検討会を継続してまいります。
参考にホームページを参照ください。

※トリアージとは・・・傷病者を重症度と緊急度によって選別すること

「救急需要対策に関する検討会」報告書
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/180412-2/180412-2houdou.pdf[PDF]
「救急業務におけるトリアージに関する検討会」報告書
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/190412-2/190411houdou.pdf[PDF]

救急車のサイレンはどのような基準で決められていますか。

現行では、救急車のサイレンは「救急自動車に備える電子サイレンの概要」や、国土交通省の定める「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」、公安委員会の判断など、複数の省庁の取り決めにより定められております。
具体的には
1.警光灯は前方300メートルの距離から点灯を確認できる赤色である。
2.サイレン音の大きさは、その自動車の前方20メートルの位置において90dB以上120dB以下である。
などが定められています。

救急隊の出場件数とか消防本部で活躍している救急救命士の数が知りたいのですがどうしたらわかりますか。

消防庁のホームページをご覧ください。
「救急・救助の現況」に消防庁で集計したデーターを確認することができます。
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList6_1.html

自動体外式除細動器(AED)について教えてください。

心臓突然死は、心臓が細かくふるえる「心室細動」により引き起こされます。心臓の筋肉が無秩序に細かく収縮するため、心臓から血液の流れがなくなり、急速に死に至る極めて危険な状態です。その唯一の治療法は、電気ショックによる除細動です。その電気ショックを与える医療機器が自 動体外式除細動器(AED)です。
自動体外式除細動器(AED)は平成16年7月から一般市民でも使用することができるようになり、現在では公共施設等多くの人達が集まるところに設置されるようになりました。
自動体外式除細動器(AED)の使用を含めた応急手当の講習のご希望がある場合は、最寄りの消防署にお問い合わせください。

参考まで自動体外式除細動器(AED)をご覧になれます。
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/aed/index.html

救急隊員になりたいと思いますが、どうすればいいですか。

救急隊員になるためには、まず、各消防本部に消防吏員として採用されなければなりません。消防吏員の採用試験は、それぞれの消防本部で実施していますので、お問い合わせください。
一般的には消防吏員に採用後、消防学校で初任教育を受けます。その後、消防職員に対する専科教育の救急科を修了し、消防長に救急隊員として任用されて始めて、救急隊員として救急自動車に乗務することができます。
さらに、救急救命士になるためには、救急隊員として実務経験を積み、救急救命士の養成課程を受講し、国家試験に合格することが必要です。また、現在は消防吏員として採用される前に、養成課程がある大学・専門学校に入校し、救急救命士の資格を取得後、採用試験を受験している方も増えています。

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