第3節 石油コンビナート災害対策
[石油コンビナート災害の現況と最近の動向]
1 災害件数と被害
平成19年中に石油コンビナート等特別防災区域(以下「特別防災区域」という。)の特定事業所で発生した災害の件数は243件で、前年(236件)と比較すると7件の増加となっている(第1-3-1図)。
最近の傾向をみると、特に平成18年と平成19年は多く発生している。
また、24件の災害で、死者11人、負傷者51人が発生している。損害額は46億8,443万円で、前年に比べて29億7,587万円の増加となっている。
災害の原因をみると、管理面や操作面などの人的要因が124件(51.0%)、設備の劣化や故障などの物的要因が101件(41.6%)となっており、前年度と同様に人的要因による災害が多い。
