4 屋外タンク貯蔵所の安全対策
屋外タンク貯蔵所に代表される大規模危険物施設は、沿岸部に集中して設置されており、今世紀前半にも発生する可能性が高いとされている東南海・南海地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震等に伴う津波に見まわれるおそれがある。しかし、現状では大規模危険物施設の津波被害の予測手法には確固たるものがないため、これらの地震の際、津波が大規模危険物施設に及ぼす影響の程度は不明である。
こうしたことから、大規模危険物施設に発生しうる津波・浸水被害を予測する標準的な手法を確立するとともに、有効な被害軽減対策を立案するため、平成18年度から「危険物施設に係る津波・浸水対策検討会」において検討を行っている。
また、内部浮き蓋付き屋外タンク貯蔵所(固定屋根式屋外タンクの内部に浮き蓋を有する屋外タンク貯蔵所)に関する技術基準が未整備であることから、「内部浮き蓋付き屋外貯蔵タンクの安全対策に関する調査検討会」において、これらのタンクの安全対策について検討を行っている。