[航空災害対策]
1 航空災害の現況と最近の動向
平成19年中における航空事故(飛行機、回転翼航空機、滑空機等に係る事故をいう。)は23件発生しており、そのうち飛行機事故は12件となっている。また、航空事故による死者は10人、負傷者は25人となっている(運輸安全委員会ホームページによる。)。
平成19年中に民間航空事故等で消防機関が消火・救急救助活動を実施したものは8件となっている。なお、消防機関が出動したものは65件あり、このうち飛行場内が63件、飛行場外が2件となっている。
平成元年以降の主な飛行機事故としては、平成6年4月26日に中華航空機が名古屋空港で着陸に失敗し、墜落、飛散炎上した事故(死者264人、負傷者7人)、平成8年6月13日にガルーダ・インドネシア航空機が福岡空港で離陸時にオーバーランして大破炎上する事故(乗員・乗客のうち死者3人、負傷者170人)が発生した。平成19年8月20日には、中華航空機が那覇空港で着陸後、出火炎上した事故が発生し、消火活動を行った消防職員等5人が負傷した。