平成20年版 消防白書

2 公務災害の状況

平成19年中における公務により死亡した消防職団員(火災等の災害防除、演習訓練等に出動し、職務遂行中に死亡したもの等)は12人、同じく負傷した消防職団員は2,460人である。前年に比べて公務による死者は5人増加し、負傷者は78人増加している。
負傷原因を出動形態別にみると、演習訓練によるものが39.6%と最も多く、次いで火災によるものが23.4%、救急によるものが11.3%となっている(第2-2-2表)。

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