1.毒物・劇物等災害の現況と最近の動向
平成23年中に発生した毒物・劇物等(毒物及び劇物取締法第2条に規定されている物質並びに一般高圧ガス保安規則第2条に規定されている毒性ガス)による事故で消防機関が出動したもの(自損行為に起因するものを除く。)の総件数は、東日本大震災によるものを除き99件と、前年に比べ32件の減少となっている。また、これらの事故の内訳は、火災が4件、漏えいが43件となっている。
関係する毒物・劇物等は、件数の多い順に硫化水素、アンモニア、塩素、水酸化ナトリウム及び一酸化炭素となっている(第1-9-5図)。また、毒物・劇物等による事故における死者数は東日本大震災によるものを除き6人で、負傷者数は76人となっている。
