第6章 消防防災の科学技術の研究・開発
[研究・開発の推進]
昨年発生した東日本大震災や、その後も相次いだ集中豪雨、台風等の自然災害は人的・物的にも広範囲若しくは局所的に甚大かつ深刻な被害をもたらし、多くの課題を浮き彫りにした。また、今後発生が予測されている首都直下地震、南海トラフの巨大地震をはじめとする地震災害等自然災害がもたらす被害軽減のための対応策の検討は急務となっている。さらに、高齢化・人口減少に代表される社会構造の大きな変化や福島第一原子力発電所事故を契機としたエネルギー事情等消防を取り巻く環境の変化や課題に的確に対応する必要が生じてきている。