平成27年版 消防白書

第4節 林野火災対策

[林野火災の現況と最近の動向]

平成26年中の林野火災の出火件数は1,494件(前年2,020件)、焼損面積は1,062ha(同971ha)、損害額は13億6,902万円(同2億3,262万円)であり、出火件数は前年に比べ減少したものの、焼損面積及び損害額は前年に比べいずれも増加した(第1-1-19表)。
例年、林野火災は春先を中心に発生している。この原因としては、降水量が少なく空気が乾燥し強風が吹くこの時期に火入れが行われたり、山菜採りやハイキングなどで入山者が増加していることなどによるものと考えられる。平成26年は、4月に多くの火災が発生している(第1-1-27図)。
平成26年においては、4月に群馬県桐生市と栃木県足利市であわせて焼損面積263ha、岩手県盛岡市で焼損面積78haの被害をもたらした大規模な林野火災が発生している。また、平成27年に入ってからも、2月に山口県美祢市で焼損面積151ha、長野県岡谷市で焼損面積45haの被害をもたらした大規模な林野火災が発生している。

関連リンク

平成27年版 消防白書(PDF版)
平成27年版 消防白書(PDF版) 平成27年版 消防白書(一式)  はじめに 阪神・淡路大震災から20年 ~2つの大震災を踏まえた消防防災体制の充実~  特集1 創設20周年を迎えた緊急消防援助隊  特集2 消防団を中核とした地域防災力の充実強化  トピック...
はじめに 阪神・淡路大震災から20年 ~2つの大震災を踏まえた消防防災体制の充実~
はじめに 阪神・淡路大震災から20年 ~2つの大震災を踏まえた消防防災体制の充実~ 本白書が発行される平成27年は阪神・淡路大震災から20年に当たる節目の年である。この20年間、阪神・淡路大震災を教訓に、消防においても様々な対応がなされてきた。 そのひとつとして緊急消防援助隊があげられる。平成7年に...
特集1 創設20周年を迎えた緊急消防援助隊
特集1 創設20周年を迎えた緊急消防援助隊 平成7年(1995年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、死者・行方不明者6,437人、負傷者4万3,792人、家屋被害63万9,686棟の被害があり、兵庫県内の消防応援のほか全国41都道府県、延べ約3万2,000人の消防応援が実施された。他方、近代...
1.緊急消防援助隊の充実強化に向けて
1.緊急消防援助隊の充実強化に向けて 緊急消防援助隊が更なる発展を遂げるため、運用の充実強化に向けて、以下の課題に取り組んでいる。 (1) 迅速な出動と展開 緊急消防援助隊は、消火、救助、救急及びそれらの前提となる情報収集等、国民の生命に直結する緊急性の最も高い活動を求められる部隊であり、迅速な出動...