［ガス災害対策］

1．ガス災害の現況と最近の動向

（1）事故の発生件数

平成29年中に発生した都市ガス及び液化石油ガス（LPG）の漏えい事故又は爆発・火災事故のうち消防機関が出動したもの（以下「ガス事故」という。）の総件数は715件（対前年比99件減）となっている。
これをガスの種類別にみると、都市ガスによるものが397件、液化石油ガスによるものが318件となっている。（第1-8-2図）

第1-8-2図　ガス事故の態様別発生件数

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（備考）
1 「都市ガス、液化石油ガス及び毒劇物等による事故状況」により作成
2 小数点第二位を四捨五入のため、合計等が一致しない場合がある。

ア　ガス事故の態様別発生件数

ガス事故の発生件数を態様別にみると、漏えい事故が70.8％、爆発・火災事故が29.2％である。これをガスの種類別にみると、都市ガスでは89.7％が漏えい事故、10.3％が爆発・火災事故であるのに対し、液化石油ガスでは47.2％が漏えい事故、52.8％が爆発・火災事故となっている（第1-8-2図）。

イ　ガス事故の発生場所別件数

ガス事故の発生件数を発生場所別にみると、消費先におけるものが63.9％、ガス導管におけるものが33.0％となっている（第1-8-3図）。

第1-8-3図　ガス事故の発生場所別件数

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（備考）
1 「都市ガス、液化石油ガス及び毒劇物等による事故状況」により作成
2 小数点第二位を四捨五入のため、合計等が一致しない場合がある。

また、当該消費先におけるガス事故の発生件数を発生原因別にみると、元栓（コック）の誤操作・火の立ち消え等、消費者に係るものが55.6％、ガス事業者等に係るものが12.3％となっている。

（2）ガス事故による死傷者数

平成29年中に発生したガス事故（自損行為によるものを含む。）による死者数は２人、負傷者数は148人である。死者数は、都市ガスによるものが１人、液化石油ガスによるものが１人となっており、負傷者数は、都市ガスによるものが16人、液化石油ガスによるものが132人となっている。
死傷者を事故の態様別にみると、死者数は爆発・火災事故によるものが100.0％となっており、負傷者数は爆発・火災事故によるものが82.4％となっている（第1-8-4図）。

第1-8-4図　ガス事故の態様別死傷者数

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（備考）
1 「都市ガス、液化石油ガス及び毒劇物等による事故状況」により作成
2 小数点第二位を四捨五入のため、合計等が一致しない場合がある。

（3）自損行為によるガス事故

平成29年中に発生したガス事故のうち、自損行為に起因する事故は、ガス事故全体の3.1％に当たる22件で、これらの事故による死者数は０人、負傷者数は11人（負傷者全体の7.4％）となっている。