[航空災害対策]
1.航空災害の現況と最近の動向
平成29年中に航空災害で消防機関が出動したものは153件であり、このうち消火・救急救助活動を実施したものは41件で、飛行場内が144件、飛行場外が9件となっている。
近年の主な航空災害としては、平成21年3月にフェデラルエクスプレス社の貨物航空機が成田国際空港において着陸に失敗し炎上した事故(死者2人)、平成27年4月にアシアナ航空機が広島空港において着陸に失敗した事故(負傷者22人)、平成27年7月に小型航空機が調布空港を離陸直後に住宅地に墜落し炎上した事故(死者3人、負傷者6人)、平成28年5月に大韓航空機が東京国際空港において離陸のための滑走中に、第一エンジンに火災が発生した事故(負傷者19人)、平成29年11月に東邦航空株式会社のヘリコプターが群馬県上野村において墜落し炎上した事故(死者4人)、平成30年2月に陸上自衛隊のヘリコプターが佐賀県神埼市において墜落・炎上し、墜落現場周辺の住宅が焼損した事故(死者2人、負傷者1人)が発生している。