令和6年版 消防白書

救急体制 ~救急業務の実施状況~

○令和5年中の救急自動車による救急出動件数は、約764万件(前年比約41万件増加)。
○令和6年4月1日現在の救急隊設置数は、5,415隊(前年比56隊増加)。
○令和5年中の現場到着所要時間の平均は約10.0分(新型コロナウイルス感染症禍(以下「新型コロナ禍」という。)前の令和元年と比べ約1.3分延伸)。
○令和5年中の病院収容所要時間の平均は約45.6分(新型コロナ禍前の令和元年と比べ約6.1分延伸)。

【救急自動車による救急出動件数及び救急隊設置数の推移】
【救急自動車による現場到着所要時間及び病院収容所用時間の推移

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(各年中)

(備考)
1 「救急年報報告」により作成
2 左のグラフは、「救急自動車による救急出動件数」については左軸を、「救急隊設置数(各年4月1日現在)」については右軸を参照
3 右のグラフは、「現場到着所要時間」については左軸を、「病院収容所要時間」については右軸を参照

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