1.前編
家族「明けましておめでとう~!」
長男「あっ、地震だ!」
ママ「結構揺れたわね」
長女「あー、びっくりした」
パパ「ホントだね。まさか、正月に地震だなんて」
女性MC「災害は突然、思いもよらない時にやってきます。そう、お正月にまさか大災害が起きるとは。そのまさかが、令和6年1月1日の能登半島地震です。しかもその後、能登半島の人たちは新たな「まさか」に直面しました。地震による大きな被害から復旧中だった9月、被災地が記録的な豪雨に見舞われたのです。この動画では、能登半島を襲った2つの大災害について紹介しながら、この災害で得た教訓を踏まえて、同じような災害が起きたとき、自分の、そして家族の命を守るための知識や対策などについて学んでいきます」
長女「あの能登半島地震のときのこと、私いまもはっきり覚えている」
ママ「ちょうどお正月番組をみんな見てたのよね」
長男「そうそう、そんなときいきなりだったもん」
パパ「地震のニュースを見て、信じられなかったよ。正月のその日に、能登半島で起きている出来事が・・・」
ママ「しかもそのあと、復旧中の被災地が豪雨災害でまた被害に遭うなんて、誰が想像したかしら」
パパ「地震、そして豪雨・・・能登半島の人たちは、大変な思いをされたんだよね」
女性MC「令和6年1月1日午後4時10分、石川県能登地方で大地震が発生。地震の規模を示すマグニチュードは、7.6。石川県志賀町、輪島市では、震度7の激しい揺れを観測しました。能登半島は、三方を海に囲まれた、山がちな半島です。そうした地理的な制約がある中で、大規模な土砂崩壊や道路の寸断により、最大でおよそ3,300名が孤立するなど、孤立地域が広範囲にわたり多数発生しました。また、長期にわたる断水などにより、避難所等における避難生活が長期化するなど、これまでの災害と比べて、困難な状況に見舞われました。この地震による人的被害は、全国で死者・負傷者を合せて2000人以上、被災した住宅は16万5千棟余りに及びました。」
インタビュー 本谷一知様「我々ね、あの建物の上が自宅になっておりまして、正月は1年で一回の休みで、2階で映画を見ていたんですよね。それこそ東日本大震災の映画を見ていたんです。4時にまず震度5の地震があったんですよね。正月早々縁起悪いねなんて言っていたんですけれども、その後9分後ですかね、震度7ですよ。今まで感じたことのない揺れで、最初はまた震度5ぐらいに思っていて、テレビをこうやって押さえにかかったらもう凄くて、立っているのが精一杯だし、よけるので精一杯というような状態でしたね」
インタビュー 本谷理知子様「2階から下へ降りてきたら、震度7が来たんです。ちょうどこの上にあった柱がばばばっと倒れて、ああ、終わったなと思ったら、ちょうど柱と柱の間に頭があって助かって...」
インタビュー 本谷一知様「母が心配になりまして、だーって裸足のまま、下まで降りていったら、周囲の家が全てぺしゃんこになっていたという、世界が変わったという感じでしたね」
インタビュー 本谷理知子様「お隣の家、こっちのお隣の家の中に人が埋まっているというのが分かりまして、とにかく救出が先だ...」
女性MC「その地震発生から9ヶ月足らずの令和6年9月21日から23日にかけて、能登半島で起きた豪雨災害。線状降水帯発生などの影響により、河川氾濫や浸水被害をはじめ、住家の全壊、床上浸水、床下浸水など深刻な被害が多数発生。さらに、広い範囲で土砂災害が起き多くの集落が孤立しました。この豪雨災害により、石川県だけで死者21人・負傷者47人を数え、被害に遭った家屋は全壊、半壊、床上・床下浸水、一部破損合せておよそ1,900棟に及びました。」
インタビュー 本谷理知子様「水ってこんなに怖いものだとは思いませんでした。何で水来たらみんな逃げないの?と思ってたけど、水の速さは地震の怖さと全然種類が違います。あれあれ?という短時間の間にこんなに水かさが増えるものだという認識はなかったですから」
インタビュー 本谷一知様「2メートルの洪水になったんですけれども、泥も30センチ積もりましたし、スーパーは機能としてはゼロになったんですよね。車9台流されたし、レジ、金庫、通帳はもちろん、全て流されたというような状態...」
女性MC「令和6年能登半島地震、そして、その後の豪雨という2つの大きな災害が、9ヶ月足らずの間に同じ地域で起きたという、過去にあまり例を見ないこの「複合災害」は、災害大国に住む私たちに大きな課題を突きつけました。では、ここから私たちが学べる教訓とは何でしょうか?」
女性MC「能登半島地震では、停電が起き、携帯電話やインターネット、テレビが使えず、気象情報や避難情報が届かない状態になりました。教訓①、複数の情報源、例えば、防災ラジオや紙の地図、地域放送などを確保することが重要です。
避難所が混雑し、場所によっては生活環境も深刻になるおそれがありました。教訓②、避難所への避難だけでなく、親戚・友人宅への避難、在宅避難なども考えておくことが大切です。
地震で地盤が緩んだところに大雨が重なり、土砂災害や二次被害が発生しました。教訓③、地震の後も気象情報などを確認し、状況の変化や新たな危険の発生に応じて、一度避難した後に、再度避難行動をとる判断をすることが命を守る行動であり重要です」
能登半島地震では、地震後に「孤立」する地域が多発し、救援や物資が届かず、水・食料・医薬品などの不足が深刻になりました。
教訓④、災害に備え、最低3日間、できれば1週間、自力でしのげる備えをしましょう。
能登半島の複合災害が、私たちに教えてくれたさまざまな教訓。ではここで、先ずは能登半島の例に限らず、災害に備えてやっておくべき一般的な重要対策を紹介します。そのうえで、能登半島の教訓を活かした防災対策について、具体的に見ていきましょう」
パパ「ウチでもいざというときに備えて、防災対策をはじめよう」
ママ「そうね、でも何をすればいいのかしら」
長女「先ずは、安否確認の方法じゃない?」
長男「そうだよ!だって、いざというとき、みんながこうやって一緒にいるとは限らないんだから」
ママ「確かにそうね」
女性MC「家族が別々の場所にいるときに災害が発生した場合でも、お互いの安否を確認できるよう、日頃から安否確認の方法や集合場所などを、事前に話し合っておきましょう。災害時には、携帯電話の回線がつながりにくくなり、連絡がとれない場合もあります。その際には、局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが、伝言を再生できる「災害用伝言ダイヤル。携帯電話やPHSからインターネットサービスを使用して文字情報を登録し、自分の電話番号を知っている家族などが、情報を閲覧できる「災害用伝言板」などを利用しましょう。」
ママ「避難所の確認も重要よね」
パパ「この地域の指定避難所ってどこか、みんな知ってるよね」
長男「うん知ってるよ」
長女「私も知ってる」
ママ「避難っていえば、お隣のお婆ちゃん一人暮らしでしょ。足も悪いみたいだし、ウチでなんとかしてあげなきゃ」
パパ「そうだね」
女性MC「いざ災害が起きた時にあわてずに避難するためにも、日頃からお住まいの自治体のホームページや国土交通省ハザードマップポータルサイトなどから防災マップやハザードマップを入手し、指定緊急避難場所や指定避難所、避難経路を事前に確認しておきましょう。地震、津波、洪水など、災害の種類によって安全な指定緊急避難場所が異なります。それぞれの災害をイメージして、どのように行動すれば安全に避難できるか、家族で話し合い考えてみましょう」
女性MC「また、避難の際にぜひ心がけて欲しいのが、要配慮者への支援です。要配慮者とは、高齢者、障害のある方、難病患者、乳幼児、妊産婦、外国人など、災害が発生した場合、情報把握や避難、生活手段の確保などの活動が、円滑かつ迅速に行いにくい人たちです。高齢者の方で援助が必要なときは、できるだけ複数の人で対応。急を要するときは、おんぶしたり担架で安全な場所へ。外見から分からなくても、援助や配慮を必要としている方が、周囲の方に知らせる「ヘルプマーク」、周囲の方に妊婦であることを示しやすくする「マタニティマーク」などを身につけている場合には、配慮をお願いします。また、外国人の方へは、多言語翻訳アプリを活用したり、身振り、手振りを交えたりしながら話しかけ、孤立させないことが大切です」
チャプター
- 1.前編
- 2.後編
