1.令和2年12月14日から21日にかけた大雪災害

この動画では、関越自動車道で約2,100台の車両が滞留した令和2年12月14日から21日にかけた大雪災害についてご紹介します。

令和2年12月14日から21日にかけて強い冬型の気圧配置が続き、上空には強い寒気が流れ込み続けました。
画像は12月17日午前9時の天気図と衛星赤外線画像です。

この影響で、北日本から西日本の日本海側を中心に断続的に雪が降り、14日から21日にかけての期間降雪量が、群馬県藤原で291センチとなったほか、新潟県津南で278センチ、青森県酸ヶ湯で243センチとなるなど、関東地方や北陸地方、東北地方の山地を中心に大雪となりました。

特に群馬県藤原では、48・72時間降雪量の期間最大値がアメダス観測値による統計で歴代全国1位を更新する記録的な大雪となりました。

この大雪により、新潟県や群馬県の関越自動車道で多数の車両の立ち往生が発生したほか、北日本から西日本にかけて道路の通行止め、鉄道の運休、航空機・船舶の欠航等の交通障害、多数の除雪作業中の事故が発生しました。

関越自動車道では、16日から約2,100台が滞留し、車両の移動および通行止め解除に2日以上を要しました。

令和3年4月までを含めた令和2年の冬の被害状況としては、死者110人、重傷者675人、軽傷者1,030人にのぼります。住家の被害については、全半壊38棟、一部破損1,235棟になります。

また、死者のうち約86%が雪下ろし等の除雪作業中に亡くなっており、除雪における被害が大きな割合を占めています。死者数が3桁に上るのは、平成29年以降3年ぶりの事となります。

政府においては、12月16日に関係省庁災害警戒会議を開催し、各省庁の初動体制を確認しました。翌17日には大雪に関する関係閣僚会議を開催し、菅総理大臣から国民に対し大雪への警戒を呼びかけました。 以上、令和2年12月14日から21日にかけた大雪による災害について紹介しました。

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