災害に備える
2.インタビュー

まず隗より始めよ

災害をやる場合にその担当にあたる職員の方はもうそれは全力をあげてその災害に対応していかなきゃならないけども、もう広域的になりますとね、自分がその災害の被災者になる場合もあるわけですよね。そうすると、自分も守らないかん、家族も守らなきゃいかんということは、これはもう当然自分がこの被災者の中に、ただなかに入っちゃうということもあり得るわけですからね。ですからそういう意味では家族というものも自分を含めてですね、家族の安全ということも常にこれも自分の小さな自分の家庭ですけどね、そのなかでその対策というものをやっぱり考えておくということ。これはもうまず一番の基本じゃないでしょうか。

自分の身がそういう安全対策というものを考えておかないで、住民の方の広く考えるということはね、できないと思うんですよ。だからそこから始まってそういう認識で広い住民の方の災害に、対策にあたるということ。まず、隗より始めよですかね。そのことが大事じゃないでしょうかね。


災害対応のあり方

災害にあった方のですね、身になって考えるということが非常に一番大事じゃないかなと思うんです、災害の時には。それと、もうひとつはですね、一番基本的な考え方というのは、命というものはあがなえないよ、買えないよと。物は買えるけど命は買えないから生命第一に物事を考えて災害が広域的にわたった場合には、空振りでもとっこ。空振りでもとっこで、その災害というものの事前に早め早めに手を打ったかどうか、そういうことで住民の安全というものを本当に考えたかどうかということを、その団体は考えたかどうかを僕ならば判断をしてあたりますね。
避難は早め早めにやって、何もなくてもとっこだというこの感覚はね、僕はもうしっかり持っていたほうがいいと思うんです。そうじゃないとあった後に何かあって命がなくなったんではもう終わりですからね。なかったらですね、非難されますよ。何もないのに過剰警戒じゃないかと。非難されて僕はこれ勲章だと思えばいいと思うんですよ。
雲仙の時にもあったんですけどね、なんでその時また警戒区域まで作らないといけないのかと、警戒区域作ったら自分らはうちも財産も全部置いて外へ出なきゃならないんだぞと。いつもだと、すぐ目の前だけど帰れないんだと。そんなことをされたらね、うちの、するほうはそら命令するんだからいいけど、されるほうはたまったもんじゃないというあれも随分ありましたよ。しかし結果的にはですね、それをやったことがとても良かって、今ではその住民の方々にね、ものすごく喜ばれています。あの時やってもらって良かったと言って、そりゃほんとに喜ばれている。行くたび行くたびに僕は言われますね。

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