災害発生後の混乱の中では、さまざまな犯罪やトラブルの可能性があります。
　例えば、人々が避難した後の住宅や、倒壊した商店などからの盗難事件は、決してまれなことではありません。
　2004年の新潟県中越地震では、家族が被災地内で交通事故を起こしたとして、その被害者の搬送に使ったヘリコプターの料金を被災者に要求する詐欺事件も起こっています（警察庁，2004）。
　また、住宅の修理など、被災者が必要としている作業を行い、法外な金額を請求する悪質な業者も出てきます。さらには、買い占めや売り惜しみなどの可能性もあります。
　市町村としては、これらの問題について、警察などと連携をしながら、その発生を防止するための取り組みが必要です。