第2節 危険物施設等における災害対策
[危険物施設等における災害の現況と最近の動向]
危険物施設(指定数量以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱う製造所、貯蔵所及び取扱所)における事故は、火災(爆発を含む。)と危険物の流出に大別される。危険物施設の火災・流出事故件数は、昭和50年代中頃から緩やかな減少傾向を示していたが、平成6年を境に増加傾向を示している。平成19年中に発生した火災・流出事故件数は、火災が169件、流出が434件(能登半島地震及び新潟県中越沖地震による事故件数を除く。)で合計603件となっており、前年より5件増加し、統計を取り始めて以来過去最多となっている(第1-2-1図)。
