7 実戦的な防災訓練の実施
大規模地震災害等に対して迅速かつ的確に対応するためには、日ごろから実戦的な訓練を行い、防災活動に必要な行動、知識、技術を習得しておくことが極めて重要である。
地方公共団体において、効果的な防災訓練を実施するためには、地域における社会条件、自然条件等の実情を十分に加味し、職員参集、情報伝達などの本部運営訓練、避難誘導、救出救護、患者搬送、物資搬送などの現場対応訓練等の内容について、場所・時間・対象を多角的に検討し、より実戦的な訓練になるよう努める必要があり、地域の総合的防災力向上のため、状況予測型訓練(イメージトレーニング方式)、災害図上訓練DIG(Disaster Imagination Game=災害想像力ゲーム方式)や図上シミュレーション訓練(ロールプレイング方式)など目的や実情に応じた訓練の実施についても推進していく必要がある。
また、大規模災害時においては、1つの地方公共団体だけでは災害応急対策を実施することが困難な場合が予測されることから、近隣の地方公共団体、さらには警察、自衛隊、海上保安庁などの防災関係機関と連携した合同訓練を引き続き積極的に実施していくことが必要である。