第4節 林野火災対策
[林野火災の現況と最近の動向]
平成20年中の林野火災の出火件数は1,891件で前年に比べ減少したが、焼損面積及び損害額は前年に比べ増加した(第1-1-19表)。

例年、林野火災は春先を中心に発生している。この原因としては、降水量が少なく空気が乾燥し強風が吹くこの時期に火入れが行われたり、山菜採りやハイキングなどで入山者が増加していることなどによるものと考えられる。平成20年も例外ではなく、2月から4月までの間に1,072件(年間の56.7%)の火災が集中して発生している(第1-1-25図)。

また、平成21年3月に大分県由布市で死者4人、焼損面積60haの被害をもたらした林野火災をはじめ、同年4月には宮城県角田市では焼損面積102ha、山梨県甲州市では焼損面積91haなど、全国各地で大規模な林野火災が相次いで発生した。