平成22年版 消防白書

2 公務災害の状況

(1)公務災害の状況

平成21年中における公務により死亡した消防職団員(火災等の災害対応、演習訓練等に出動し、職務遂行中に死亡したもの等)は13人、同じく負傷した消防職団員は2,298人である。前年に比べて公務による死者は3人増加し、負傷者は319人減少している(第2―2―1図、第2―2―2図、第2―2―2表)。

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(2)全国消防殉職者慰霊祭

消防の任務遂行中等に、尊い命を殉じられた全国消防殉職者並びに消防協力受難者の功績を称え、敬意と感謝を捧げるために、昭和57年(1982年)から毎年、全国消防殉職者慰霊祭が執り行われている。
この慰霊祭は、平成22年で第29回目となり、消防庁は平成21年から後援を行っている。今年は9月16日に原口総務大臣(平成22年9月16日当時)等が出席され厳粛に執り行われた。

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