平成22年版 消防白書

6 全国消防救助技術大会の実施

消防救助活動に必要な体力、精神力、技術力を養うとともに、全国の消防救助隊員が一堂に会し、競い、学ぶことを通じて他の模範となる救助隊員を育成することを目的に、全国消防救助技術大会が毎年開催されている(主催:財団法人全国消防協会、後援:総務省消防庁他)。第39回大会は、平成22年8月27日に全国9ブロックから選抜された961人(陸上の部683人、水上の部248人、技術訓練30人)の隊員が参加して京都市で開催された。
全国消防救助技術大会は陸上の部と水上の部に分かれており、それぞれの部に隊員ひとりひとりが基本的な技能を練磨する「基礎訓練」と、隊員個人の技能とともに隊員間の連携を練磨する「連携訓練」、さらに、使用する器材や訓練要領等を定めず出場隊員の創意工夫のもと訓練想定から救助方法までを披露する「技術訓練」が行われる。

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