平成22年版 消防白書

2 国際交流

(1)日韓消防交流の推進

消防庁では、平成14年の日韓共同開催によるサッカーワールドカップ大会、「日韓国民交流年」を契機として、日韓消防の交流・連携・協力の推進を目的に、日韓消防行政セミナーを開催している。平成22年度の日韓消防行政セミナーは、日本で開催され、近時の両国の消防防災に関する取組のうち、両国の救助体制・活動に係る現状と課題について発表と意見交換を行った。また、議題に関連して、東京消防庁等を訪問し、救助隊による訓練展示や地域の救助体制として、消防団等の紹介を行った。

(2)日中消防防災セミナーの開催

消防庁では、平成20年5月に発生した中国四川大震災への救援を端緒として、中国との協同により、平成21年度から日中消防防災セミナーを実施している。
これは、両国の消防防災分野における重要課題についての継続的な交流・協議の場を設置し、震災対応の検証、技術的・専門的な課題についての情報共有などを行うことにより、両国の今後の効果的な激甚災害対応及び広域的な緊急援助のあり方などを討議することを目的としている。
平成22年3月には、第1回日中消防防災セミナーが日本で開催され、両国の消防防災の課題と展望をテーマに発表と意見交換を行うとともに、我が国の大型集客施設の消防体制や木造文化財の保護施策等について実際の施設を訪問しながら紹介を行った。

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