平成22年版 消防白書

2 デジタル化の概要

消防救急無線は、現在、主に150MHz帯のアナログ通信方式で運用されているが、データ伝送による確実かつ効率的な消防救急活動の支援、無線チャンネルの増加、通信の秘匿性向上による搬送患者の個人情報等の保護等の消防救急活動の高度化及び電波の有効利用の観点から、既存のアナログ方式の消防救急無線設備の更新時期等を踏まえつつ、アナログ方式による150MHz帯周波数の使用期限である平成28年5月31日まで*1に260MHz帯でのデジタル方式に移行(デジタル化)することとされている。

*1 平成15年10月の電波法関係審査基準の一部改正(平成15年総務省訓令第82号)及び平成20年5月の周波数割当計画の一部変更(平成20年総務省告示第291号)により規定されている。

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