3 今回の活動の特徴等
18回目となる国際消防救助隊の派遣の中で、今回が初めてとなることや特徴的なことをいくつか挙げる。
1点目は、先進国からの救助隊の派遣要請であったこと。
2点目は、ニュージーランドからの援助要請に先駆け、緊急調査チームを派遣したこと。
3点目は、政府専用機による第1陣の早期の投入により早期に現地到着し活動が開始できたこと。
4点目は、第2、第3陣を派遣したこと。
5点目は、INSARAG(国際捜索救助諮問グループ)ヘビー級認定後、初の救助チームの派遣であったこと。
このような中、現地では余震や雨、倒壊後の火災の影響もあり困難な状況であったが、国際緊急援助隊救助チームに参加した消防救助隊員は、その持てる技術、強い使命感により捜索活動を展開した。
残念ながら全活動を通じて生存者の発見救出には至らなかったが、その活動ぶりには現地の政府機関、関係機関や邦人被災者家族等から高い評価、感謝の意が寄せられた。