第9節 その他の災害対策
[火山災害対策]
1.平成23年以降の主な火山活動の動向
平成23年1月に300年ぶりの本格的なマグマ噴火を開始した霧島山(新燃岳)では、平成23年9月7日以降噴火は発生していないが、火口には高温の溶岩が溜まっており、引き続き、新燃岳火口周辺では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要な状況が続いている。
桜島では、昭和火口で爆発的噴火を含む活発な噴火活動が継続しており、大きな噴石が昭和火口から最大約2kmまで達したり、火口周辺にとどまるごく小規模な火砕流が発生したりしている。引き続き活発な噴火活動が継続すると考えられるため、火山活動の推移に注意する必要がある。