平成27年版 消防白書

1.毒物・劇物等災害の現況と最近の動向

平成26年中に発生した毒物・劇物等(毒物及び劇物取締法第2条に規定されている物質並びに一般高圧ガス保安規則第2条に規定されている毒性ガス)による事故で消防機関が出動したもの(自損行為に起因するものを除く。)の総件数は88件で、前年の事故件数91件と比べると3件の減少となっている。その内訳は、火災事故が9件、漏えい事故が52件、その他27件である。
関係する毒物・劇物等は、件数の多い順に硫化水素及び塩素、アンモニア、塩酸、硫酸、一酸化炭素となっている(第1-8-5図)。また、毒物・劇物等による事故における死者数は1人で、負傷者数は90人となっている。

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